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13歳からのアート思考~美術の作品をより楽しんで観賞するための2つの魔法の言葉~

                       13歳からのアート思考               
美術の作品をより楽しんで観賞するための2つの魔法の言

 

 私事ですが、9月に引っ越しをし、通勤時間がより増えたことで、これまで以上に読書を充実させています。

その中で、昨年購入した『13歳からのアート思考』という本を読んでみました。

タイトルに『アート思考』と書いてあるので、美術や制作が苦手な方には少し抵抗があるのかもしれません。
私も正直幼少期より美術は苦手でした。なので、「少しでも自分の中の苦手意識をなくしたい」と思い、職員に勧められたこの本を手に取ってみました。

この本の中には、なぜ美術が子ども達にとって大切なのか、美術が楽しくなるためのワークや作品の見方や考え方などたくさん書いてあります。
もし興味を持った方がいらしたら、ぜひご覧ください♪

 

 今回は、この本の中に書いてあった

美術の作品をより楽しんで観賞するための2つの魔法の言葉をご紹介します。


美術の作品をより楽しんで観賞するための2つの魔法の言葉

 『どこからそう思う?』・・・主観的に感じた『意見』の根拠となる『事実』を問う

 『そこからどう思う?』・・・作品内の『事実』から主観的に感じた『意見』を問う


  


自分の感覚器官を駆使して作品と向き合うことは、「自分なりの答え」を見つける第一歩です。

しかし、そうはいってもなかなか難しいものです。

そんな時こそ、魔法の言葉で視点を深めてみましょう。

実際に右の絵を使って行ってみます。

 

Q.この絵についてどんな印象を持ちましたか?

A.クジラがいるみたいに見えます。

Q.どこからそう思う?

A.絵の下の方、赤い点が目で口を開けているように見えました。

Q.そこからどう思う?

A.子どものクジラかな?無邪気な感じでかわいいです。

Q.他には何かある?

A.左上に海に沈む夕日が見えました。

Q.どこからそう思う?

A.オレンジ色の波のような模様があるからです。

 
いかがでしょう?
もう一歩深まった鑑賞が出来ませんか?私はこの手法で、美術館巡りを始めました(笑)

子どもの作品を見る時、また何気ないつぶやきが出た時、是非2つの魔法の言葉で問いかけてみてください。
新たな発見につながるかもしれません♪(中野)