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絵本の選び方

絵本の選び方

 子ども達は皆、絵本が大好きですね。

絵本の読み聞かせは、子どもの感性を豊かにし、想像力を育てることは、よく知られています。

園でも、朝の会や帰りの会には絵本の読み聞かせをおこなっています。

また、月に1回、ボランティアの方々に来ていただき、お話し会をおこなっています。

絵本を読んでもらっている時の子ども達は、じーと耳を傾け聞き入り、頭の中で場面を

イメージしたり、次に起こることを想像したりして、ワクワク、ドキドキしていることと思います。

また、空いている時間になると、自ら絵本を広げて読んだりする子も多いです。

 保護者の方々も、幼いころにきっと大好きだった絵本があるでしょう・・・。

理由は様々だと思いますが、そのお気に入りの本は、是非子ども達に読んであげてください。

 

 親子で絵本を読むことは、いいこといっぱいです!!

1、       主人公に自分を重ねて、絵本の世界の中で成功体験や達成感を味わいます。

そのことにより、さまざまな世界があることを学び、これがだめならこうしてみようかな?と考えの転換ができるようになり、自己肯定感が育っていきます。

2、       聞く力が身につきます。きれいな日本語をたくさん聞いて成長する子は、自ずと語彙力と表現力も育ちます。

語彙力とは、どれだけ多くの言葉を知っているか?そして、その言葉をどれだけ適切に使えるか?ということです。

表現力というところでは、いろいろな言い方があるということを知っているので、コミュニケーションをとることが好きになると思います。

3、       読み聞かせた後、実践できること、体験できることは一緒におこなうと、子どもはより一層、絵本で学んだことが身につきます。

例えば、カレーを作る場面が出てきたとします。その後、親子で一緒にカレーを作ることが

出来たら、絵本で学んだことが活かされ自分のものとなります。

 

読み聞かせの時間は、親と子の「共有」の時間です。

絵本の中の出来事を「これは知らなかったね」などと共有したり、「ここが面白いね~」と感想を共有したり、言葉は話さなくても、読み聞かせの心地よさを共有したりしてください。

毎日でなくてもいいのです。ほんのわずかな時間でも構いません。

是非、この時間を大切にしていきましょう。               

もう一つ、お母様方に投げかけたいことは、最近、昔話の終わりがハッピーエンドで終わるようになっていることや「さるかにがっせん」というタイトルが、合戦は戦いだから「さるかにばなし」となっていること、カニのお母さんが死んでしまうのはかわいそうだから命は取り留めたとなっていることなど、どう思われますか?

これは、いろいろなご意見があると思います。あって良いと思いますが、私は、すべて、残酷なもの、かわいそうなところを無くして、書き換えてハッピーで終るということに徹底しなくてもいいのではないかと思っています。                               (岩澤)