Column

誕生日

 昔、日本ではお正月がくると、みんなで一斉に年をとっていたそうです。

現在のように個人の誕生日が祝われるようになったのは、昭和24年に「年齢のとなえ方に関する法律」が制定されて以降に、満年齢での数え方が普及しはじめてからのようですね。

 昔は、医学もそれほど発達しておらず、栄養も乏しかったので、乳幼児の間に亡くなってしまう子どもも結構多かったようですね。

それを考えると、誕生日を祝えることはとても嬉しいことであり、感謝の気持ちでいっぱいになったことでしょう。

 では、現在はどうでしょうか?

子ども達は、大概はお祝いのケーキを買ってもらい、誕生日の歌を歌ってろうそくを消して・・・。プレゼントをいただいて・・・。

多くの人に「お誕生日おめでとう」と言っていただき、幸せな環境に身を置くことができています。

私も実は、先日誕生日でした。知人に食事をしながらお祝いしてもらったのですが、「もうあんまり嬉しくないかも・・・」と口走ってしまったら、知人から「どんな年齢になっても、誕生日を祝えることは喜ばないといけないし、感謝しないといけないと思うよ」と言われたのです。本当にその通りです!!

私は、自分のことばかり考えていましたが、誕生日は、自分のためだけでなく、自分を産んでくれた母親にそして父親に感謝する日でもあるんですよね・・・。

 また違う知人は、自分の旦那様の誕生日には、旦那様のお母様に「パパを産んでくれてありがとうございます」という気持ちを込めてプレゼントを贈るそうです。

それを、小さいころから見ていた知人の長男が、自分の誕生日を喜んでいる妹に「○○ちゃん、誕生日はママにもお礼を言うんだよ」と教えていたそうです。

とても素敵で、なんと微笑ましいことか・・・。

これこそ、「人が生きるための教えであり、躾」のように感じました。

いかがでしょうか?

そんなこと、あたりまえ!!でしょうか?

それとも、なるほど~でしょうか?

年に一度の誕生日が自分だけでなく、周りの人も幸せになるような一日でありますように。

    いちねんにいちど かならずやってくるあなたのたんじょうび

    おなかのなかからでてくるのが わかって まっていたひ

    そのひは ママがママになった誕生日

                                    (岩澤)