Column

~一年間の遊びと教育の発表を~

~一年間の遊びと教育の発表を~

 以前からお伝えしていますが、清香会では【子どもには出来るだけ本物を体験して欲しい】と

思って、環境を整えるようにしています。

例えば、給食の食器は0歳児から磁器を使っており、その重量感や手で持った時の感触、丁寧に扱わ

ないと割れてしまう、などの経験が出来ます。

また教具でも、木・紙・ガラス・陶磁器・子どもの手のサイズに合わせたハサミ・針(縫い針は細すぎるので毛糸針)など用意しています。

子どもは本物の道具や実物が大好きです。

自分の身体を使って、何度も繰り返し行って、『自分の力を伸ばしたい』と思っているのです。

さて、前回のコラムにも載せましたが、来月には生活発表会があります。

年度最後の大きな行事として、普段の保育の一環を見て頂きますが、コンセプトの1つは【エデュテイメント】です。

エデュテイメントとは1970年代に生まれた教育概念の一つで、「エデュケーション(教育)」と

「エンターテイメント(娯楽)」を組み合わせ、【楽しみながら学べる】教育のことを言います。

 
   

 

 


つまり娯楽でありながら、教育の分野として機能するエンターテイメント形式のことです。

身近で言うならば、例えばアフリカンサファリの「ジャングルバス」も一種のエデュテイメントです。

ガイド解説付きツアーで、野生動物の生態や生息地を学ぶことが出来ますね。

 それでは、園の中では、どんなエデュテイメントがあるでしょうか?

子ども達が大好きな『散歩』もその1つです。

ただ散歩に行くだけではなく、「自然に触れる」や「交通ルールを守る」など、必ず目的を明確にして行きます。

同じ『散歩』という活動でも、目的を持つことでエデュテイメントになっていきます。

子ども達は体験を通し、心も頭も体も成長していく=そうやって、遊びの中で学ぶことが出来たら素晴らしいですよね。

子どもの知りたいと思うことに耳を傾け、その学年に合った教育的要素を盛り込み、準備します。

子どもはそこで夢中になって遊ぶことで、能力が最大限に引き出されることになると思います。

 繰り返しますが、一年の集大成でもあるエデュテイメントの生活発表会

今年度は幼児クラス・乳児クラスともに縦割り保育を意識して、それぞれがテーマを持ち、子ども達が自分のやりたいことを選択し、経験し、学びを深めてきました。

  乳児テーマ=GO FOR ~nature~

  幼児テーマ=GO FOR ~夢中になれる~(コミュニティ・アクティブ・イマジネーション)

この一年間のテーマでの学びを、エンターテイメントとして保護者の皆さんに見て頂きます。

今回は初めての会場で、私達職員もドキドキですが、子ども達と共に楽しんでパフォーマンスします。

どうぞ、お楽しみに!                             

(染谷)