~表現の自由~
『表現の自由』と聞いて、皆さんはどんなことをイメージするでしょうか?
一般的に考える表現の自由とは…
個人の内心(精神)に持っている、芸術面や思想や意見・主張や感情などを規制されずに表に出せること、ではないでしょうか。言論の自由も、ほぼ同意語に使われるのではないかと思います。
これを子どもに当てはめてみると…
発達段階によっては、まだまだ言葉で自分の思いを表現することが難しい場合があります。そんな子ども達は、身体で表現して(伝えて)くれます。
保育所保育指針でも、「表現」は自分の思いや考えを、自分なりに様々な形で表現することを通して、豊かな感性や表現する力を養い、創造性を豊かにする、とあります。
表現力を育くむために、上手に描ける・踊れるといった「出来を競う」のではなく、子どもの中にある感性を、自然に表に出せるようにすること。そのために大人は、それが出来る環境を整えることです。例えば、子どもが自由に表現するために「上手だね」という誉め方や「もっとこうしたらいいんじゃない?」という大人の物差しで考えた言葉がけよりも、子どもが発信することをそのまま認めています。
私達の法人では、独自の保育プログラムを考えており、その中に、
・ビート(身体表現:音楽などを聴いて感じたことを自分の体で表現する)
・あるて(造形表現:自分の感じたことを絵などを使って表現する)
というものがあります。どちらも感じたことを表現するので、間違えや正解があるわけではなく、子どもがより興味を持ったことを、自由に楽しく表現出来ることが目的です。
普段の生活の中で、子ども達は様々な感性を見せてくれるので、私達職員も感心したり、驚いたり、楽しませて貰っています。今週末(10月2日)は運動会。緊張したり、泣いたり、楽しそうにしたり、張り切ったり・・小さい子どもながらも様々な心模様があるかと思います。
その中で、うちの子はどんな様子を見せてくれるのか(練習ではバッチリやっていても、本番は泣いてしまって参加しないことも、あるかもしれません)…。また他の子ども達の表情や表現の仕方も、温かく見守っていただければ、と思います。
子どもの成長の1コマを、どうぞ楽しんで見て下さい。
(染谷)