Column

~Starbucks coffeeから学ぶこと~

私が毎月受けている研修の中で、スターバックスコーヒージャパンCEO水口貴文氏がカンブリア宮殿というテレビ番組に出た際のエピソードが紹介されました。

今では、スターバックスコーヒーを知らない人はいないのではないかと思うほどの知名度。昨年、新型コロナウイルス感染症の流行により、1200店を休業したのですが、その後100店を新たにオープンさせ、競争が激しいカフェ業界でトップの座に君臨し、売り上げを伸ばし続けています。

そのような仕組み作りはどのようにしてできたのかというと、スターバックス元CEOハワード・シュルツ氏の信念は「安心して家族や友達と語り合える場所、会社や家の延長にあるような人間関係を気付いていける場所」でした。また、「スターバックスの目的はお金を取ることではなくお客様との関係を確立させることが大事」ともおっしゃっていました。

その思いを引き継いだのが現在CEOの水口氏です。水口氏も番組の中で「人が中心にいて、人を大切にする会社」また、「人と人をつなぐ地域にとって特別なスタバを作る(※リージョナルランドマークストア)」ということおっしゃっています。お話を聞きながら“人を大切にする”ということがいかに重要であるかを私自身とても考えさせられました。

 業界は違いますが、保育業界でも考え方は一緒です。安心してお子様を預けられる場所であるか、

保護者の皆様との信頼関係をいかにして築いていくのか、子ども達もですが職員も成長できる場であるのか…。そして、地域に求められる園であるのか。“人とのつながり”がいかに大事であるかを考えると、課題はまだまだありますが、そこを目指していければと思っています。

 昨年、新型コロナウイルス感染症が流行し、現在でも園生活において通常の保育がなかなか難しい現状があります。子どもの成長を見ていただく日常の保育や行事も、実際にお見せすることが出来なかったり、人数制限などをして実施をしています。感染を防ぐことはもちろんですが、子ども達の成長を喜び合ったりできる場、また、お迎えに来た時にホッとできる場になるように私達も務めていきます。

 土曜日には、地域の方に園の取り組みなどを知ってもらえたらと思い、モンテ教室やスワッグ作りなど自由に参加していただけるものを企画しています。

高円寺りとるぱんぷきんずに集う人達が、なにかこの場所で喜びを感じたり、安心出来たり、些細な会話に笑いあえたり…人がつながる、そんな園を作っていきたいと思います。

 

※リージョナルランドマークストアとは、日本の各地域の象徴となる場所に建築デザインされ、地域の文化を世界に発信する店舗の総称です。日本では28店舗あるそうです。