Column

~子ども達の無限の可能性~

 少し前になりますが、野口聡一さんが搭乗するクルードラゴンの打ち上げを子ども達とリアルタイムで観ました。

 プロジェクター画面を見ながら聞こえてくる英語や宇宙船の音に意識を向けて真剣に観ている子ども達。それぞれに感じることもあり、「なぜ、〇〇は動いているの?」「英語で何て話しているの?」「あそこに見えるのは何に使うの?」と普段は目にすることのない様子に興味を持っていました。その後もブロック遊びをする時にはオリジナルロケットを作る子もいたり、一晩経って新たな疑問が出てきて先生に質問する子もいました。

 現代はインターネットの普及やスマートフォンから、手軽に世界で起きている事象を見ることが出来るようになりました。インターネットリテラシーを考えると、子ども達に電子機器の使い方を伝える必要性は多いにありますが、さまざまな事象にリアルタイムで触れることが出来るのも大きなメリットです。

 言葉だけでなく、映像も活用して説明することで、より鮮明に臨場感を持って子ども達の胸に響くことでしょう。もちろん何でも映像で伝えるということではなく、歴史的な1ページを共感するなどインターネットの良さも活かすことで、子ども達の夢や感性を広げられます。

 広い世界で起きていることを園にいながら身近に観る・聴く・感じることが出来る良さを取り入れて、バーチャル・映像・疑似体験で終わらずに、そこからリアル体験・保育内容に落とし込みをしていきたいと思います。子どもが自らやりたいことを選び、出来る喜びが得られるよう配慮していきます。それこそが自立という成長に繋がっていきますので…  

 今年度は宇宙だけではなく、マジョラムクラスでは子ども達とSDGsについても考える機会を設けています。(北嶋)