~子どもとの関わりの中で~
室内活動の中で「あるてコーナー」を設定して子ども達が自由に創作活動が出来るようにしています。
あるての時間にやり方を教わるので、コーナーでは“こうするのか”と取り組んだり、“もう一度して
みたい”と職員と一緒に活動を楽しんでいます。一人で出来るようになってくると基本の動きから自分で考えたアレンジを加えて作品を作ることもあります。その時は、『せんせい、みて』と、とても満足
した笑顔で、作った作品について『ここは○○だから○にしたんだよ』と話を聞かせてくれます。
『おとうさん、おかあさんにプレゼントする』と大切そうに持ち帰ったり、室内に飾って、それぞれの
作品を見ることも楽しんでいます。
あるての時間では、臨床美術の先生が子ども達への美術活動をしてくれます。さまざまな技法を紹介して取り組む機会があり、そこで職員も一緒に学び、子どもがのびのびと作品作りができる方法を教えてもらいます。
以前、子ども達への関わりなどをまとめた臨床美術・芸術保育の五箇条という冊子をいただき、読んだことがあります。物事を伝える時に気をつけて子ども達と関わっていこうと参考になる項目がいくつもありましたので、ご紹介します。
*ちがうと言わない
■指示と違うことをしたり、自分のイメージする色と違う色を選んでも「ちがう」と
言わない。
*うまいと言わない
■作品をほめるときは「うまい」「じょうず」といった言葉を使わず、具体的にほめる。
*手伝わない
■筆の運びが遅かったり、制作が時間内に終わりそうにない時でも、手をだしすぎには手伝わない。
*急がせない
■遅れたり、なかなか描けなくても、急がせない。
*止めない
■心が開放されている時に、それを止めないようにしてください。
この中でも、“うまいと言わない”という項目を詳しくご紹介すると、「うまい」「じょうず」の裏には「へた」があり、かえって「うまく描こう」「間違えずにやろう」という気持ちになってしまう。つまり創作することに臆病になってしまうことが多いのです。
一方、褒めるということは、とても大事です。なぜなら、それは、その人自身を認めることにつながる
からです。ですから「うまい」「じょうず」ではなく、具体的な言葉で褒めます。とありました。
前述の通り、園の中で子ども達は職員へ多くの言葉をかけてくれます。
戸外あそびでは砂場で作ったもの、草花を摘んで作ったもの。室内ではハサミを使って切った紙や、シール貼りなど、多くの作品を子ども達は見せてくれます。
そこで『じょうずに出来たね』『うまく出来たね』と声をかけることも多々ありますが、適切な言葉で
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返答をして子ども達の感性と意欲を伸ばしていきたいと思います