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足育(あしいく、そくいく)

足は全身を支え、歩く・走るなど人間の運動の基本で、健康な足は幼児期から育まれます。

足を健康に育てるということは、全身の健全な成長に繋がるのでとても大切です。

ところが現在、子どもの足の9割に変形が見られているようです!

厚生労働省のホームページでも、昔と現代の身体活動量低下が原因と指摘されています。

現代は交通手段の発達により、歩く量が減っています。

外遊びの減少やテレビ、テレビゲームなどの非活動的に過ごす時間の増加にも原因があるようです。

靴は足の状態を写す鏡です。

子どもの靴を後ろから観察してみて下さい。

以下のような靴の形になっていませんか?

・踵の部分が内側に倒れ込んでいる。

・踵が反り上がっていたり、靴の形が崩れている。など・・・

このような状態の靴では、姿勢を安定させたり、しっかり立ち続ける事は難しく、身体に負担をかけて

しまいます。

人間は歩くと、足に体重以上の力が加わり、立っていればいるほど、歩けば歩くほど、大きな負担が

掛かります。

大人が一日歩き回ると、足に1000トンもの負担が掛かるとも言われています。

しかしそれでも足が崩れないのは、足がドーム構造になっているからです。

ドーム状のアーチにはバネの役割もあり、板状のバネに力を加えると水平に伸び、力を抜くとポンと

跳ね上がります。

足のアーチも、同じように働き、スムーズに歩けるように推進力をつけています。

写真は、生後3か月頃の足です。こんなに小さな足にも、わずかに足裏のくぼみが見てとれます。

赤ちゃんの足にもアーチ構造があるのがわかりますね。



この機会に、お子さんの足裏、そして自分の足裏を観察してみて下さい。

足を意識して裸足で歩いたり、指先を動かすだけでもマッサージ効果に繋がるそうです。

皆で健康な足を育て、疲れない体作りをしていきましょう!             (本間)