清香会のモンテッソーリ教育
Montessori education
モンテッソーリ教育を保育の中心に据え、子どもたちの自主性と創造性を育む環境を提供しています。モンテッソーリ教育は、イタリアの医師であり教育者であったマリア・モンテッソーリ博士が考案した教育法であり、子ども自身が持つ「自己教育力」を尊重し、自発的な学びを促すことを目的としています。当園では、この理念に基づき、子どもたちが自ら選び、活動できるように、年齢や発達段階に応じた教具や教材を用意しています。また、自由と規律のバランスを重視し、個々の興味や関心、発達状況に合わせた指導を行うことで、自己肯定感と自信を育てています。


モンテッソーリ教育とは
What is Montessori education?
モンテッソーリ教育とは、20世紀初頭にイタリアの医学博士であり教育者でもあったマリア・モンテッソーリによって開発された教育法です。この教育法は、子ども自身が持つ「自己教育力」を尊重し、自発的な学びを促すことを目的としています。
その基本的な考え方は、子どもが自らを育てる力を持っているとし、その力を最大限に引き出すための環境を整えることにあります。

保育園における
モンテッソーリ教育の実践
Practice
清香会の保育園では、モンテッソーリ教育の理念に基づき、以下のような取り組みを行っています。

01
環境を整える
園の棚の中にズラリと教具が並んでいます。
これは5つの分野(日常生活の練習・感覚・言語・数・文化)に分かれて置いてあります。「日常生活の練習」では、子どもの興味に合わせて、職員が手作りしたり、身近なものをアレンジした物も、用意しています。
食具の使い方やボタン、服の畳み方など日常生活につながる動作を取り入れている教具もあります。
モンテッソーリは「子どもが行うことは全て【おしごと】です」と言っています。
例えば、手を洗うことも、靴を履くことも、服を着ることも、全てが【おしごと】なのです。
子どもが同じことを何度も繰り返すのは、『自ら自立に向かって伸びようとする』からです。そのため【おしごと】を楽しみながら行える、時間と環境を整えるのはとても大切です。
また、室内が整理整頓されているかも重要です。乱雑に物が置いてあったり、物の置き場が決まっていなかったりすると、子どももどう片付けていいのか、わかりません。「次に使う人のことを考えて片付ける」「整頓され、清潔な状態が保たれていると気持ちいい!」ということがわかるよう、棚の中を整頓したり、元の場所に片付けることを提示しています。
02
観察する
室内環境を整える時や、子どもへの関わり方に必要なことが観察です。
子どもは一人ひとり好きな物も出来ることも全く違います。その興味や状況を観察することで、一人ひとりに合った声掛けや、環境作りを心がけています。


03
提示し、見守る、認める
子どもは出来ないことがたくさんあります。でもそれは、あくまでもやり方がわからないだけです。そのため、やり方を(動きを分析して)【ゆっくり】見せます。(提示)
子どもにとって大人の動きは、早送りを見ているように、何倍にも速く見えているそうです。子どもが見てわかるようにするには、【ゆっくりと】が大切なのです。そして、提示した後は声をかけず、見守ります。
子どもがやってみて出来た時は「出来たね!」と認めてあげます。
もし、またやり方がわからなさそうな時は「もう1回やるから見ててね」と正しい動きを見せます。決して「違うよ、こうやってやるんだよ」と訂正するのでなく、何回も何回も伝えます。
園で気を付けていることの一部を挙げてみました。1歳後半くらいから、子どもは何でも「自分でやりたい!」という時期が来ます。慌ただしい日常の中では、子どものペースに全て合わせることは難しいと思いますが、『子どもを観察』し時には『見守り』そしてたくさん『認める・褒める』を実践してみて下さい。
子どもは【自分で出来るようになる】ことを、ワクワクしながら活動・経験しています。
そんな子どもの成長の手助けを、私達大人みんなで一緒にしていきましょう!
モンテッソーリ教育の効果
Effect
モンテッソーリ教育を取り入れた保育園では、子どもたちの以下のような成長が期待できます。

自主性の向上
子どもが自ら活動を選択し、試行錯誤する環境を提供することで、自主性を育みます。
このプロセスにより、自己決定力や責任感が養われ、主体的に行動する力が身につきます。

集中力の強化
子どもが興味を持つ活動に没頭できる環境を整えることで、集中力が高まります。
自発的な学びの中で、深い集中状態を経験することで、持続的な注意力が育まれます。

社会性の発達
異年齢の子どもたちが共に学ぶ場を設けることで、社会性の発達を促します。
年上の子が年下の子を助け、年下の子は年上の子を見習うことで、協力や思いやりの心が育ちます。




モンテッソーリ教育と
他の教育法との比較
Comparison
モンテッソーリ教育は、子どもの自主性を尊重する点で他の教育法と一線を画します。例えば、従来の一斉指導型の教育では、教師が中心となりカリキュラムを進めますが、モンテッソーリ教育では子ども自身が学びの主体となります。
これにより、子どもたちは自らの興味や関心に基づいて学ぶことができ、より深い理解と持続的な学習意欲を育むことができます。
その他の教育に
関する取り組み
Other Education