2023年1月 「~子どもの危機管理能力って?~」

    【子どもの危機管理能力って?】

     子どもが自分の力で動けるようになると、好奇心の赴くままあちらこちらに動き回るので、危険だなと感じたことは何度もあるのではないでしょうか?

    状況判断や危険を認知する力はまだまだ未熟なので、危ないことを平気でしてしまいがちです。

    だからこそ子どもには、いろいろなことを伝えていく必要がありますね。

    1.「リスク=危ない」ではない

    危険だと思うこと全てを子どもの周りから排除してしまうのが100%良いかというと、そうでは

    ないこともあります。

    子どもは危なさが分かっていないので何にでも果敢に向かい(取り組んで)、体験を通して学びます。

    そのため大人は、「正しい使い方」や「何が危ないのか」を教えることが重要です。

    例)はさみや針など、使い方・持ち方・しまい方なども、園では細かく伝えます。

    2.深刻な結果につながる出来事は予防が肝心

    日々の生活の中で、どこでも走ったり、ジャンプしたり、見ていてヒヤヒヤする場面があります。

    ちょっとしたケガで済むこともありますが、時によっては大ケガにつながったり、命の危険が迫る

    ような場合もあります。

    子どもは、大人が想像もしないような行動を取ることがあり、しかし本人は『何でも出来る!』と思っています。

    そのため大人としては出来るだけ危険を回避するように、先手を打っておかないといけませんね。

    例)テーブルの上にあるポットには手が届かないから大丈夫

        ⇒テーブルクロスを引っ張ってポットが倒れ大やけどしている事件が過去にあります。

    3.【大人の態度】でしっかりと伝えていく

    「走っちゃダメよ~」と口では注意しているけれど、子どもは走りまわる、というような姿はどこでも見られます。

    子どもにとってこの状況が定着してしまうと、『実はどんな環境でも走っていいんだ』と教えているようなものだと思います。

    つまり、本当に必要な時に止まることが出来ない、につながっていくのではないでしょうか?

    例)園内のエントランスで走っている

        ⇒駐車場で走って、車の前に飛び出してしまう

    【大人の関わり方のポイント】は、

    1歳ごろから大人の態度(気迫)と表情で「危険」を根気よく伝える。

    2歳ごろから「危険」の疑似体験(映像や絵本・紙芝居など)大人の言葉がけの理解度が高まる。

    3歳ごろから「危ないよ」だけでなく「なぜそれが危ないのか」という理由まで教える。

    総じて、一貫した大人の態度と行動を、根気強く示していく・・・です。

    私達大人みんなで子どもの危機管理能力を高められるよう、その都度、何度でも伝えていきましょう! 

        (染谷)

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