2022年10月 「ちょっとのガマンが大事」

    子育ての中で、いろいろ迷うことってありますよね?

    例えば、『褒めて育てよう!』という言葉を聞くと「そうだよね~怒っても子どもには伝わらないし…」とか「褒めてあげれば自己肯定感も上がるだろうから」と思われるかもしれません。

    確かにその通り、褒めるって大事です。

    ただ、褒め方にもいろいろあるので、ヒントをお伝えしますね。

    子どもであっても『認めてくれている』と感じるのが、一番嬉しい事だと思います。

    いわゆる『承認欲求』ですね。

    それを基に、掛けてあげる言葉を考えるといいと思います。

    例えば「見てるよ」「そうだね」「出来たね~」「そんな風にしたんだ」「面白かった?よかったね」

    などです。

    また、聞いたことがあるかと思いますが『I(私は)メッセージ』というのも、認めてもらった感があるものです。

    「(私も)助かったわ~」「(私も)嬉しいな」「ありがとうね」と言われると、自分も誰かの役に

    立ったなという満足感があります。

    褒める、というか、認めてもらうのは、子どもだけじゃなく大人も嬉しいですよね。

     ところで、タイトルにも挙げましたが『ちょっとのガマン』も大事です。

    赤ちゃんの頃から、ほんの少しのガマンをたくさん経験することで、ワガママにならず、自分だけではなく相手のことも考えられる人になります。

    例えば、オムツ替えをしようと連れていく時、子どもが何か気になってそれを欲しいとアピール

    したとします。

    そこで「あれが欲しかったのね~。じゃオムツ替えてから行こうね」と約束をします。

    これも『ちょっとのガマン』ですよね。

    大きい子であれば、説明をしてガマンしてもらいます。

    例えば「これが終わったら、あなたのやりたいことを一緒にやろうね」など、やらなければいけ

    ないものを先に済ませて、約束通りにやりたかったことを叶えてあげる。

    ちょっと待てば(先にやれば)約束を守ってくれて楽しい時間が来る、を経験するのが大事です。

    これを繰り返しやることによって、気持ちのコントロールも出来るようになってきます。

    【気持ちのコントロール=切り替えが出来る】、ということです。

    『いつでもどこでも、何でも自分の思い通りにしないと気が済まない!』『相手のことなど全く

    気にしない、関係ない!』という、ただの自分勝手な人にならないように育てたいですよね?

    褒める・認める・ガマンさせる…どれも大事で、その上に【道理を教える】こともしましょう。

    ※道理=人として行うべき正しい道

    「将来この子が、人の役に立って、皆に愛される人になって欲しい」と誰もが願うと思いますが、

    そのために私達大人がすることは、【認めること・正しく教えること】です。

    さあ、未来を担う子ども達が『幸せな大人』になるために、楽しみながら、伝えることは伝えながら、皆で育てていきましょうね!                       (加賀谷)      

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