2022年5月 「~子どもは育てたように育つ~」

    保育にはさまざまな考え方や方法があり、各法人・園によって大切にしていることも違います。

    例えば、私達が取り入れているモンテッソーリ教育では、子どもが自立(自律)していく過程を大人がどのように手伝うか、が大切なポイントです。

    園によって保育方針が違うと同時に、その法人の特色やカラーが出ています。

    さまざまな保育方針があるように、保育には正解はないのです。

    ただ1つ言えるのは、毎年3月末に改めて子ども達の様子を観てみると、こちらが『育てたように、育っているな』と感じる部分がたくさんあることです。

    私は保育士になって約20年経ちます。

    色々なクラス(学年)の子どもと関わってきましたし、同時に担任も見てきました。

    『A先生のクラスはここが良く育っているな。でも別のこの部分には課題があるな。』と思う

    ことがあります。

    A先生のクラスの子どもは、毎年なんとなく似た雰囲気を持っています。

    それは職員が大切にしていることが、しっかりと子ども達に伝わっている、ということです。

    反対に、職員があまり気にしていない部分は伝わっていない、とも言えます。

    私達の法人では複数担任制にしています。

    そこでクラス目標やゴールを掲げ、目指すところ(アウトライン)は同じにしながら、細かい配慮

    などは、たくさんの目(視点)で育てるようにしています。

    「育ち」のゴールは「自立=自律」です。

    私達職員は、子ども達が社会に出る年齢になった時、一人の社会人として自立している姿をイメージしながら、日々の保育を行っています。

    「自立=自律」の中には「自分が出来ることは、必要があれば周りの人の手伝いもする」「自分軸を持ちながら、相手も認める」「自分のことが大切なように、相手も大切にする」など、『自分のこと

    だけでない』要素もたくさんあると思います。

    人として大切な部分なので、そういったことも念頭に置いて育てていきたいですね。

    保育の中でも、自立に向かう場面がたくさん見られます。

    例えば、0歳児の子どもが自分で立ち上がる時、視野が広がり、新たな世界に踏み出そうとワク

    ワクしています。

    私達はその第一歩、瞬間一つ一つを大切にしながら、【保育方針】を実践しています。

    【保育方針】1、基本的生活習慣の自立

          2、自主性・自発性の確立

          3、社会性の確立

     『子どもは育てたように育つ』と題しましたが、正しいことを教え、大人みんなで丁寧に育てて

    いきましょう!

                                          (染谷)

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