2019年10月 「本物志向 part2」

    先月、清香会は【本物志向】なのです。

    と載せましたが、(手前味噌ですが)これにもう少しプラスして書かせていただきますね。

    今までにも幾度となく“子どもだから本物を!”という話をしていますが…

    なぜでしょう?

    園では子どもが触る物は、なるべく本物を用意しています。

    木製や陶磁器、石、布、金属、ガラス…それとプラスチックとでは手触りが違いますよね。

    自然の物と、そうでない物とでは、やっぱり感じ方が違う。

    子どもの皮膚は大人よりずっと薄いです。

    つまり感じ方もダイレクトに伝わるということですね。

    ぬくもりや温かみ、冷たさや、つるつるざらざら、など敏感である子ども時代の触覚で、その物

    自体を感じるのは脳にも良い刺激があります。

    ⇒モンテッソーリの感覚教育にも「触覚版」「温覚版」「重量版」など、手で感じられる教具があります。

    よく「五感を通して感じることは大切」と聞きますが、その1つの触覚(皮膚感覚)は「露出した脳」と言われるそうです。

    生まれて最初に発達し、死ぬまで衰えないのが触覚とのこと。

    だから子どもにも、お年寄りにも、擦ったりスキンシップしたり、ということが大切なのですね。

    園で子ども達に用意するのは、出来るだけ自然の物を使いたい、という考え方が伝わりました

    でしょうか…

     さて、「あるて」(臨床美術)はマジョラムでの取り組みで、杉山先生は「臨床美術士」という

    資格を持っており、子ども達にやり方や感じ方(捉え方)を伝えてくれます。

    今では法人で「あるて」の係を作り、各園から臨床美術士と職員の代表が集まって、子ども達に

    どういう活動を提供するか、などの会議をしています。

    職員も「五感を通して感じたことを、絵にして描いてみたり、形にしてみたり」という、あるての

    活動を理解し、実践します。

    そして「本物を使って」(なるべく自然物や、子どもから出てきた発想を汲み取り)表現出来る

    よう援助しています。

      ⇒運動会の入場門は毎年あるての制作です。今年も只今製作中。お楽しみに!

     また、英語教室もコミュニケーションのツールの1つとして、アナ先生が(膝の手術でお休みの

    アラン先生の代わりに)子ども達と過ごしたり、楽しく英語を教えたりしています。

    これも本物ですよね。

    人は実体験から学ぶことが、ほとんどです。

    特に子どもはそうです。

    だからこそ…

    さあ、お家でも是非そんな観点で、子どもと一緒に楽しんで下さいね!     (加賀谷)

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