2017年11月 「“子どものためのプラーナヤーマ“」

    先月、「子どものためのプラーナヤーマ」講座に行ってきました。
    「プラーナヤーマ」とはインドの言葉(サンスクリット語)で
    「呼吸法」という意味です。
    呼吸は、自律神経のなかで唯一自分でコントロールできるものです。
    自律神経とは、循環器(血液の流れ)、呼吸器、消化器などの活動を調整するために、
    24時間フル稼働をしている神経のこと。
    主に日中に緊張やストレスを感じているときに活性化される「交感神経」と、
    就寝中やリラックス状態のときに活性化される「副交感神経」の2種類があり、
    両者がバランスを保ちながら活動することで、健康維持や快眠につながります。
    呼吸法というと難しく聞こえるかもしれませんが、
    忙しい時、焦った時にふーっと息を深くはくだけでも緊張状態が少し緩和されます。

    最近の子どもたちは口呼吸が多くなっていますが、
    口呼吸は菌やウイルスが体にダイレクトに入り込み、
    風邪や感染症に体がさらされやすくなります。
    また、口内の環境が乾燥し、肌荒れ、歯に良い影響を与えません。
    これに対して鼻呼吸は、
    菌やウイルスを可能な限り除去した状態の空気が肺に入ります。
    鼻を空気が通過することで身体に負担をかけないよう、空気を加湿、湿らせた状態にします。
    口がしっかり閉じた状態になるので、
    口の中が湿った状態、唾液が分泌され、唾液の殺菌作用で細菌の増殖をふせぎます。

    呼吸法には目的によっていろいろな種類があります。
    ここでひとつ、ご紹介します。
    ≪片鼻呼吸法≫
    1右手で右の鼻をふさぎます
    2左の鼻から一息吸って
    3両鼻をふさぎます
    4右の鼻から息をはきます(左の鼻はふさいだまま)
    5そのまま右の鼻から息を吸って
    6また両鼻をふさぎ
    7最後に左の鼻からはきます
    これを何度か繰り返します。

    この呼吸法は、「なんだかわからないけれど落ち着かない」というときに
    交感神経と副交感神経のバランスを整えてくれます。
    しんどい、やる気がない、などの疲れやすい時にお勧めです。
    普段呼吸を意識してすることはなかなかありませんが、笑うこと、話すことも呼吸のひとつです。
    上手に呼吸法を取り入れて、健康的で豊かな生活を送っていきましょう!

    (参考文献)
    「子どものためのプラーナヤーマ」 カタオカマリコLBLE

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