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園で取り入れている、モンテッソーリ教育って?

清香会が取り入れている“モンテッソーリ教育”ですが、実際どんなことをしているのか、保育園で子ども達が使っている教具はどんなものなのか…どのように取り入れているのか、ご紹介します。
①   環境を整える 
→マジョラム、メリッサ共に棚の中にズラリと教具が並んでいます。
これは5つの分野(日常生活の練習・感覚・言語・数・文化)に分かれて置いてあります。
「日常生活の練習」では、子どもの興味に合わせて、職員が手作りしたり、身近なものをアレンジした物も、用意しています。食具の使い方やボタン、服の畳み方など日常生活につながる動作を取り入れている教具もあります。

モンテッソーリは「子どもが行うことは全て【おしごと】です」と言っています。
例えば、手を洗うことも、靴を履くことも、服を着ることも、全てが【おしごと】なのです。子どもが同じことを何度も繰り返すのは、『自ら自立に向かって伸びようとする』からです。そのため【おしごと】を楽しみながら行える、時間と環境を整えるのはとても大切です。
また、室内が整理整頓されているかも重要です。乱雑に物が置いてあったり、物の置き場が決まっていなかったりすると、子どももどう片付けていいのか、わかりません。「次に使う人のことを考えて片付ける」「整頓され、清潔な状態が保たれていると気持ちいい!」ということがわかるよう、棚の中を整頓したり、元の場所に片付けることを提示しています。

②    観察する
 →室内環境を整える時や、子どもへの関わり方に必要なことが観察です。
子どもは一人ひとり好きな物も出来ることも全く違います。その興味や状況を観察することで、一人ひとりに合った声掛けや、環境作りを心がけています。

③    提示し、見守る、認める
→子どもは出来ないことがたくさんあります。
でもそれは、あくまでもやり方がわからないだけです。
そのため、やり方を(動きを分析して)【ゆっくり】見せます。(提示)
子どもにとって大人の動きは、早送りを見ているように、何倍にも速く見えているそうです。子どもが見てわかるようにするには、【ゆっくりと】が大切なのです。そして、提示した後は声をかけず、見守ります。
子どもがやってみて出来た時は「出来たね!」と認めてあげます。
もし、またやり方がわからなさそうな時は「もう1回やるから見ててね」と正しい動きを見せます。決して「違うよ、こうやってやるんだよ」と訂正するのでなく、何回も何回も伝えます。

園で気を付けていることの一部を挙げてみました。
1歳後半くらいから、子どもは何でも「自分でやりたい!」という時期が来ます。
慌ただしい日常の中では、子どものペースに全て合わせることは難しいと思いますが、『子どもを観察』し時には『見守り』そしてたくさん『認める・褒める』を実践してみて下さい。

子どもは【自分で出来るようになる】ことを、ワクワクしながら活動・経験しています。
そんな子どもの成長の手助けを、私達大人みんなで一緒にしていきましょう!   (岡先)