Column

自分の感情との闘い

「1月は急ぐ」「2月は逃げる」「3月は去る」と言いますが、2021年がスタートして、もう2月に入りました。あと2ヶ月で年長児は小学校への入学、在園児は進級となります。本当に月日が流れるのは早いですね。でも子ども達にとっては大切な1日で大切な1年です。昨年からのコロナ感染拡大に伴い、子ども達の生活はすっかりと変わってしまいました。ただ園は子どもの成長を促していく場、保護者の皆様と子どもの成長を共感していく場だと考えています。これからも今の時代でも工夫すれば出来る

ことを大切に子どもの成長を見守っていきたいと考えています。

 

 またまた子育ての話。4歳を過ぎた息子は今まで以上にも増して「母でないとダメ!」となった毎日を送っています。何をするにもいつでも一緒、トイレに一人で行けるのに「一緒にいこう」。

ただ気まぐれな年齢なので「一人でいい!」という時もあります。日によって、あっさりさっぱりして

いる時とベタベタと甘える時の差が激しいので、こちらが拍子抜けすることもあります。

そんな息子の一番手がかかる時間は、朝の時間。

私は息子を開園時間と同時に預けたいため6時前には起こします。起こしてすぐはリビングのソファーでゴロゴロ。しばらく様子を見ますがなかなか動かないので、「もうそろそろご飯食べないと間に合わないよ」と声を掛けます。朝の食欲も日によってかなりの波があり「そんなに食べるの?」と驚く日もあれば「今日はほとんど食べていないけど大丈夫?」と感じる時もあります。

事件はそんなある日の朝、起こりました。

その日は朝から何だか機嫌がよくルンルンな息子。「急いでご飯食べなくっちゃ!」の声に「どうしたんだろう,,, まあちょっとやる気になってくれているからいいか」と様子を見ていました。ある程度、ごはんを食べ終わるとさっと着替えを済ませ、何をするかと思いきや、なんと塗り絵を始めてしまいました。

(今、保育園でブームのようで、毎日何枚も色塗り途中のプリントを持って帰ってきます。)

「あとちょっと時間があるからいいや」と思ってしまった私がいけなかった。彼はどんどん楽しみはじめ止められなくなりました。「もう保育園に行く時間だから塗り絵はやめて、ジャンパー着て」の声に

なかなか終わることが出来ず、何度も「もうそろそろ、用意しよう」と言いながら私の気持ちは少しずつ焦っていきました。「このままでは時間に遅れてしまう!」。そして私の感情はどんどん上がっていき、

大噴火!「もう!いい加減にしなさい。一人で留守番するの!!!」 

その声を聴いた息子は「お母さんどうしてそんなに怒っているの?」そして「お母さんごめんね。許して」の言葉。

その言葉を聞いた瞬間「あ,,,怒ってしまった」と後悔しました。

人間は感情の生き物です。特に自分に余裕がない時にはその感情が言葉として行動として、激しく

表れることがあります。特に子育ては自分の思い描いたようにはいかない日々の連続です。

自分の感情をどれだけいつでもノーマルに保てるか?そして感情が高まってきているときに平常心に

持っていくか?でその後の対応が随分と変わってきます。息子の行動がなかなか進まない時に私が気を付けていること=【大人とはペースが違う】ということを自分に言い聞かせ、【あの手、この手、その手のどこからアプローチしよう】と考えることです。一方通行で声をかけても聞く耳は持ちません。いかに息子が「そうだ!」と気が付けるような言葉を私が伝えるかで彼の行動が変わっていきます。日々反省、日々勉強の毎日を送っていますが、自分の感情は出来るだけノーマルに!この乳幼児期の愛着関係は

今後の子どもの成長に大きく影響すると言われています。息子が安心感や信頼感、自分を肯定的に受け止められるように今後も育てていきたいと考えています。                 

(谷本)