Column

~ 言葉の大切さ ~

『withコロナ』という言葉もありますが、コロナウイルスでの自粛生活をきっかけに生活スタ

イルがこれまでと変化した、という方もおられるかと思います。

かくいう私もアウトドア派だったのですが、コロナをきっかけに家で過ごすことが多くなりました。

最近は家族が寝静まった後にAmazonプライムを見るのが日課となり、いろいろな番組を見て

いる中で、「これ面白いらしいよ」と妻から勧められ、『バチェロレッテ・ジャパン』という番組を

見始めました。

 『バチェロレッテ・ジャパン』は、一人の女性(福田萌子さん)が17人の男性候補者から、さまざまなイベントを通して最終的に結婚相手を選ぶという婚活サバイバル番組です。

もうすでに衝撃の最終回は配信されているのですが、まだ見ていない人にはネタバレになってしまうので、ここでは多くは語りません…興味がある方はぜひ見てください。

 話は戻り、もちろん内容自体も面白いのですが、私がこの番組で一番印象に残ったのは『言葉』

です。

アプローチをしてくる男性陣に対して福田萌子さんが言葉を返していくのですが、一つ一つの言葉選びがとてもきれいで本当に相手に伝わる、心に響く話し方だなと感じました。

おそらく、言葉で伝えることの大切さや難しさを理解し、日頃から人に伝える際に使う言葉を意識して選び、発しているのだと思います。

また、参加者でアーティストの杉田陽平さんも、物腰柔らかくそれでいて訴えかけるような美しい言葉選びが印象的です。

 私の今読んでいる本の中でも、『一字の重みを知る』という言葉がありました。

日本語の一字は劇薬であり、ひとつ使い方を間違えると大変なことになります。

例えば…

「あなたがいい」⇒「あなたでいい」…もしプロポーズなら取り返しがつきませんね。

「今日もありがとうございます」⇒「今日はありがとうございます」…あれ?いつもは?

「やってみます」⇒「やってはみます」…自信のなさや出来なかった時の言い訳を含みます。

「いいですよ」⇒「いいですけど」…イヤイヤ感が伝わってきます。

どうでしょうか?たかが一字、されど一字。まさに『一字が万事』なのです。

そしてこれは決して他人事ではないと思いました。

私達は『保育士』という対人関係の仕事を選択している以上、言葉選びのプロになる必要があると感じています。

子ども達にどのように伝えたらよりわかりやすいか…

保護者の方、地域の方にどのように伝えたらより安心していただけるか…

職員にどのように伝えたらよりスムーズな報連相を行えるか…

今一度言葉の大切さを認識し、使い方や選び方を心に留めて実践していきます。    (中野)