Column

は寝ている間に作られる

質の良い睡眠は、人の心と体を整えます。
質の良い睡眠とは、
「寝入るまでの時間が短い」
「途中で起きない」
「目覚めがすっきり」だそうです。
皆様は、質の良い睡眠がとれていると自信を持って言えますか?
私は、残念ながらそうとは言えません。
現代の子どもに悪影響を与える問題として、「子どもを夜の街へと連れ出す」ということがあります。

それは気をつけている・・・という保護者の方も多いと思いますが、
こんな影響があるということを、知っておきましょう。

夜のコンビニの明りや工事現場の灯りは、働いている人の脳を覚醒させ、
事故がないようにという意味があるとのこと。
子ども達が本来なら寝ていてほしい時間に外を出歩いて、その光を浴びていれば、当然脳は覚醒し続けます。

成長ホルモンは、PM10:00~AM2:00のゴールデンタイムと言われる時間にたくさん出ます。
子ども達の成長を促すためのホルモンですが、他にも細胞や一日使った臓器の修復を促してくれる重大な役割があります。

ここからが大事!!

また、朝の光を目にしてから14~16時間後から睡眠ホルモンであるメラトニンが増加します。
メラトニンにより、交感神経優位から副交感神経優位へと切り替わり、眠くなるのです。
そのメラトニンは、6~7歳が分泌のピークで、16歳頃から減少していきます。
メラトニンは、「性腺刺激機能」を抑制していますが、夜型生活や夜の明るい光の影響で、
メラトニンの分泌が少なくなると発育が早熟になる可能性があるとのこと。
女子の生理が低年齢化していたりということも、夜型社会の影響が強いとも言われています。
小学1年生で生理になってしまった子がいると聞きました。
また、小学5年生で出産したという話も・・・。
心はまだ成長途中だと言うのに、体だけがどんどん成熟してしまうのです。
その先は・・・概ね想像ができますよね?

これは稀な話しではあると思いますが、
もしも、そんなことが自分の子どもにおきてしまったらと考えると背筋が凍る思いです。
自分達には関係ない話ではなく、現代社会は発展し良いこともたくさんありますが、
やはり失っているものや知らないがゆえに陥る怖さも多く潜んでいます。
だからこそ、やはり幼児期は睡眠を大事に考えましょう。
そして、睡眠は単に体や脳を休めているだけではなく、こんなホルモンが分泌されていて、
こんなことがおこなわれているんだ・・・と意識してほしいのです。

朝起きられない子には、早く寝かせるということよりも、
朝早く起こすことのほうが効果的です。
そして、朝の光を窓をあけて浴び、朝ごはんをしっかり食べるということが、
一日を元気に明るく過ごす秘訣です。
ちなみに、朝ごはんは洋食よりも和食の方が、噛む回数も多いのと栄養素的にもバランスがとりやすいようで、
すべてのテストの成績が良いという研究結果もあります。

(岩澤)