Column

安全について

大津のお散歩中の事故のニュースは沈痛な思いでご覧になったかと思います。私も保育者として、また子をもつ親として、とても胸を痛めました。

 

園では子ども達の健やかな成長を願い、さまざまな活動をおこなっています。園外活動もその中の一つで、目的やねらいに応じて計画を立てておこなっています。例えば、落ち葉や木の実に触れる(荻外荘公園)、広い場所で鬼ごっこをする(芝生広場)、すべり台で遊ぶ(松渓橋公園)などです。

 

園外活動を安全におこなうために、以下のような対策をとっています。

 ①お散歩マップを作り、安全な散歩ルートとAEDの設置場所を確認している。

 ②散歩に行く際は、目的、子どもの人数、職員数、散歩ルートなどを散歩日誌に記載する。

 ③出発時は②の内容、帰園時には異常の有無を事務所に報告する。

 ④救急セットや携帯電話を持って行く。事故、異常、散歩ルートや帰園時間の変更など、

  必ず園に電話をする。

今回の事故を受けて、園内では改めて散歩時の注意事項や注意箇所をあげ、安全確保の対応を確認しました。また、不測の事態が起きたときに園にすぐ連絡していただけるよう、保育士が背負っている救急リュックに園名と電話番号を記載したキーホルダーをつけました。

  

少し前にお会いしたフランス在住の方が、「日本人は横断歩道を渡るとき信号を見ますが、フランス人は車を見ます。信号を守ることが目的なのではなく、車に当たらないことが目的だと考えているのです。」とおっしゃっていたのを思い出しました。今までも交通安全指導はおこなってきましたが、これまで以上に「自分で身を守る」という意識を高めていけるように取り組んでいこうと思います。

 

保育園は「子ども達にとって安全な環境であること」が前提です。園内、園外に限らず、子ども達が安全に活動出来ますよう今まで以上に気をつけていきます。また、「体の安全」だけでなく、「心の安全=安心感をもって生活出来る」環境作りにも注力して参ります。

引き続きご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

(飯塚) 

 

このたびの事故に際し、心より哀悼の意を表します。

怪我をされた皆様の一日も早いご快復をお祈り申し上げます。