Column

新しい時代に際し

平成最後の年が明けました。

保護者の方はまだ昭和生まれの方のほうが多いでしょうか。私にとっての平成は子育てとともにありました。平成になりもう31年目を迎えたにもかかわらず、私にとって『平成』という言葉は未だにしっくりきていません。それは単純に『へいせい』という聞き慣れていなかった音の問題かと思いますが、世紀の変わり目もあったので、『平成』で時の流れを感じづらかったという思いがしています。

昭和が終わった昭和64年1月7日土曜日、私が出勤の準備をしていた時、「天皇陛下が・・・」という母の声を聞いてテレビの前に駆けつけました。とっさに今日の仕事はどうなるのだろうと不謹慎なことを考えましたが、もちろん休みになる訳はなく、勤務先までの道のりも特に変わった様子はありませんでした。当時はネットなどもありませんので、『平成』になったことは、お迎えの保護者の方からお聞きしました。「へいせい、へいせい・・・」その場にいた職員は皆、どうもしっくりこないねという感じだったと思います。しばらくは年号を書く欄に無意識に「昭和」と書こうとするなど、慣れるまで大変でした。

〈平成の由来〉

新元号の発表時に小渕恵三が述べた「平成」の名前の由来は、『史記』五帝本紀の「内平外成(内平かに外成る)」、『書経(偽古文尚書)』大禹謨の「地平天成(地平かに天成る)」からで「国の内外、天地とも平和が達成される」という意味である

*ウィキペディアより抜粋

先日、平成を写真で振り返るというサイトを見てみました。そんなことあったなぁと思ったり、大昔のことのように感じたり、逆に昨日のことのように感じたり・・・。

いろいろな写真や記事を見ているうちになんだか感傷的になり、涙が出そうになりました。平成の年号は終わっても、『国の内外、天地とも平和が達成される』という願いは引き継がなくてはいけないですよね。そのために何ができるかを、今後も考えていきたいと思います。

新しい区切りの年が、皆様にとって素晴らしい年になりますようお祈りしております。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。  

飯塚 佳代子