このところ日大アメフト部の事件が世間で話題になっています。加熱気味の報道に、関係者の方々はさぞやお心を痛めていらっしゃることと思います。

この件に関しての真実はわかりませんが、スポーツに限らず、どこの世界にも絶対服従という関係は存在しています。何らかの形で上下関係の理不尽さを感じたことがある方も多いでしょう。今回の争点はさまざまですが、組織の長としての立場の私としては、大学の危機管理（クライシス管理）という点が気になりました。大学側の会見を含む一連の対応は、危機管理の観点では最悪だそうです。逆に、選手の方は、ご本人の謝罪や後悔の念などの気持ちが伝わる会見となったようです。

保育園では事故や事件を未然に防ぐためのリスク管理、起こった時に迅速に的確に対応できるような危機管理が必要になります。今回の事件とは性質が違いますが、改めてその重要性を感じ、今まで以上に真摯に取り組んでいきます。

余談ですが、双方の選手の方と同じぐらいの子どもをもつ母親としての私は、いたたまれない気持ちでいっぱいです。今回の件で人生が変わってしまった人は大勢いらっしゃると思います。怪我をした選手がすでに復帰しているのは明るいニュースですし、日大の選手達も前に進もうとしています。それぞれが新しい出発を迎えられることを切に願います。確かに大事件ではありますが、ここまで拡散しているのはSNSの影響もあるでしょう。各界から大勢の方がコメントしていますが、報道に踊らされず、自分なりの価値観もしっかりもたなければいけないと感じています。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（飯塚）