Column

ノーベル賞といえば

ノーベル賞というと昨年はボブ・ディラン氏の文学賞受賞が世界を騒がせました。日本では毎年、村上春樹氏が文学賞を獲るのか否かに注目が集まっています。今年も村上氏は残念ながら受賞を逃しましたが、日本にルーツをもつカズオ・イシグロ氏が受賞されました。さっそく我が家ではイシグロ氏の著書「日の名残り(The Remains of the Day)」を購入しました。1994年に映画も公開されましたが、保護者の方の多くは10代だったでしょうから記憶にないかもしれません。当時は飯塚も一応若かったのであまり興味をもてない内容でしたが、歳を重ねた今なら共感出来るものがあるかと思っています。

 さて、ここでノーベル賞についてのクイズです。

Q.今まで受賞された日本人は何人?  A.25人

Q.受賞者の男女比は?         A.日本人の受賞者はすべて男性

Q.一番多く受賞しているのは何賞?   A.物理学賞11名

(化学7、生理・医学4、文学2、平和1)経済学賞だけは受賞者なし

私が子どもの頃は「Q.ノーベル賞を受賞した人の名前は?」という問題がよく出題されていましたが、25名が受賞されている今では、答えるのも大変ですね。

 

実は今回私の興味を引いたのは、文学賞ではなく別の分野です。(以下インターネットから引用) 

2017年ノーベル生理学・医学賞には米国のジェフリー・ホール氏とマイケル・ロスバッシュ氏、マイケル・ヤングの3氏が選ばれました。理由は「概日リズムを制御する分子メカニズムの発見」。3氏はキイロショウジョウバエの遺伝子を調べ、そこに概日リズム(体内時計)を調節できる仕組みが存在していることを発見して、その後の研究に大きな礎を残したことが評価されました。人間の身体は,24時間のリズムで変化しています。一般には「体内時計」と言ったりもします。そして、体内時計はホルモン分泌や睡眠などさまざまな生理現象に大きく関わります。体内時計のしくみが詳細に分かることで、ホルモン分泌や睡眠の障害、がん細胞への治療も期待されています。体内時計と生理現象、健康との関わりを研究する『時間生物学』が急速な発展を見せていて、3氏の研究はまさに『時間生物学』の基礎を作った重大な発見です。

 

 「時間生物学」という言葉を私は始めて知りましたが、なるほど実用化されれば画期的なことだと思います。その他さまざまな研究が世界でなされていることを考えると、不老不死や宇宙の創生の解明など、今まで夢であったことも夢ではなくなるかもしれません。

 

 世界中の研究者の中には、幼少期の体験がきかっけで研究者を志した方も大勢いらっしゃるでしょう。先日、年少クラスではテーマ「Color~色~」にちなんだテーマ活動で、色の変化に関するあっと驚く実験をしました。紫キャベツの色素を使っておこない、焼きそばの色が緑やピンクになったり、液と油を混ぜると泡が発生し液の色も変わる・・というものでした。子どもたちも大興奮で、目を丸くしたり、歓声をあげたりしていました。その他現在男性保育士発信で「科学の実験」も企画し活動に取り入れています。いつの日かノーベル賞の授賞式で「保育園時代に興味をもったことがきっかけで・・」と卒園児が語るのも夢ではないかな、と思いながら「日の名残り」を手にしています。                          (飯塚)

 

年少の実験の詳細はブログでご覧ください。

重ねてリニューアルされたHPもぜひこの機会にくまなくご覧いただければ幸いです。