Column

鼻呼吸のススメ

先月のコラムでサッカーの小林祐希選手も取り入れている、
本田ゆみ先生によるブレインストレッチ(瞑想)について少し触れました。
清香会の職員も取り組んでいて
「目を閉じて呼吸に集中する」ことを意識しておこなっています。
ここでいう呼吸とは鼻呼吸のことです。
皆様は普段、鼻呼吸でしょうか、それとも口呼吸でしょうか。
どちらもいらっしゃると思いますが、一般的には鼻呼吸の方がメリットが大きいようです。
口と鼻の役割から考えてみると

鼻…哺乳類の顔面中央の隆起。呼吸と嗅覚をつかさどり発声を助ける。
口…動物が飲食物をとり入れる器官。
(大辞林第三版より抜粋)

鼻は呼吸をするところ、口は食べ物を取り入れるところというのが大まかな定義のようです。
口呼吸は菌やウイルスが体にダイレクトに入り込み、
風邪や感染症に体がさらされやすくなります。
また、口内が乾きやすく唾液が減り、殺菌作用が充分働かないため
虫歯、歯周病、口臭の原因にもなります。

これに対して鼻呼吸は、菌やウイルスを可能な限り除去した状態の空気が肺に入ります。
鼻を空気が通過することで体に負担をかけないよう、空気を加湿、湿らせた状態にします。
口がしっかり閉じた状態になるので、口の中が湿った状態、唾液が分泌され、
唾液の殺菌作用で細菌の増殖を防ぎます。

口呼吸になってしまう要因としては、
鼻が詰まっていて口で呼吸出来ないということだけでなく、
舌の位置が下がっていることがあげられると思います。
舌は上あごにピッタリついた状態が正解だそうです。
舌は筋肉のかたまりでつくられていますが、筋力がなく舌の力が弱いと、
その重さを支えられずに自然に口が開いて「口呼吸」になります。

清香会では鼻呼吸による免疫力向上を目指して「あいうべ体操」を取り入れています。
「あいうべ体操」とは
舌や口の周りの筋肉を強化するための体操です。
各地で効果が報告されていて、しばしばメディアでも取り上げられています。
当園ではマジョラムクラスは毎朝ホールで体操をしたあと、
みんなで「あ~い~う~べ~」と楽しんでおこなっています。
私も「あいうべ体操」を家事の合間や、マスクをしているときは声を出さずに、
通勤中にもちょっとした時間に毎日おこなっています。、
そして私は睡眠中に口呼吸になっているようなので、、
それを改善すべく取り組もうと思います。 鼻呼吸にしただけで病気が防げるわけではないかもしれませんが、
本来の役割として鼻呼吸が習慣になればいいと思っています。

保護者の皆様もぜひご一緒に鼻呼吸に取り組みましょう!
「あいうべ体操」の詳細は福岡みらいクリニックのサイトでご覧ください。

飯塚 佳代子