Column

「日曜日の初耳学」

『日曜日の初耳学』

先日『日曜日の初耳学』というテレビ番組で、林修さんと落合陽一さんの対談が放送されて

いました。

落合陽一さんといえば、研究者、大学教員、実業家、メディアアーティスト…

さまざまな顔を持っています。特にメディアアーティストとして、テクノロジーを駆使した魔法の

ようなアート作品を次々世に送り出し“現代の魔法使い“とも呼ばれています。

「天才二人が子育てや教育について語り合う!」という番組の予告を見て、予備校講師として有名に

なった林修さんと『どんな対談をするんだろう?』と一気に引き込まれました。

共に教育者、父親の顔を持つお二人の考えには共通点がありました。

それは「子どもが繰り返し取り組んでいることは止めない」ということです。

『好きなことを邪魔されなかったら、好奇心豊かな人になる』と落合さんは考えており、実際3人の

子ども達にもとことん興味を持ったこと、好きなことをやらせているそうです。

林さんも同様に、子どもが同じアニメを繰り返しみていたり、長い時間遊んだりしているものに対しては、絶対に止めないようにしているそうです。 

子どもの「満足のいくまで取り組む」という姿は、モンテッソーリ教育でも“集中現象“と呼ばれ、とても重要な時間とされています。

絵や文字が書けるようになる、はさみや包丁が使えるようになるというような能力を獲得するだけではありません。

最後までやり遂げるといった責任感、相手を思いやる気持ち、さまざまな物事に興味を持ち学び続ける姿勢など精神面の発達にも繋がります。

そしてこの集中現象が起こるためには、子どもが¨やりたい¨と自分の意思で選択をすることが大切

です。

対談の最後に、「今後の社会を生き抜いていくための方法」も話されていました。

これまでは一つの道を究める¨プロフェッショナル¨と呼ばれる人が活躍する時代。

しかし今の時代は2つ、3つさまざまな肩書を持つ人が活躍出来る社会になってきています。

1つの肩書だけでは食べていかれない場合は、その他にもやりたい事に挑戦し、2~3つの肩書を

合わせて生活していく人も増えてくるかもしれません。(落合さんもその一人ですね!)

多様性が求められる時代になり、さまざまな能力を持つ人も活躍しています。

数年後には大半の仕事をAIがおこなうようになるとも言われていますが、一つの道をとことん極め、社会の役に立つということも本当に貴重で素敵なことですね。

子ども達が大人になった時、複雑な社会の中でも自分を見失わず、“自分の好きなこと”を見つけて

欲しいと願っています。

さまざまなことに挑戦しつつ「これが好き!」「これは得意!」という物を見つけられるよう、園でも“やってみたい“と感じることに、満足いくまで取り組める環境作りに努めていきます。                                                     

(真琴)