Column

新しい保育の創造

 5月に入り、緊急事態宣言と休園の延長…。目の前にあったゴールを引き延ばされたような気分になり、保護者の皆様も先の見えない自粛生活に、心労が絶えない日々をお過ごしだと思います。

 この休園期間中にも、家庭保育のご協力をしてくださった皆様、ならびに社会生活維持のためにご尽力くださった皆様に、心より御礼申し上げます。

 

 さて、清香会の法人理念をご存知でしょうか。それは、【新しい保育の創造】です。

未来を生きる子ども達のために、常に時代に合わせた保育を創り提供していく、という思いが込められています。今までの研修や会議等でも、現代の社会の中や将来の子ども達にとって必要な保育や経験とは何かを頭で考える機会はありましたが、今回のコロナウイルスによる影響を通して、まさに【新しい保育の創造】を“体感”したように思います。

 職員もテレワークをしている中で、日々変化する社会の動向を見ながら“保育士として、今私達がやるべきことは何か”を考えてきました。園運営に関わる計画や行事準備だけでなく、個々の保育のスキルアップ(発達の勉強、ピアノの特訓など)、人間力向上のための学びにも取り組んできました。職員間で話し合いをしたり、各園の主任と情報共有をしたり…今までも当たり前のようにしていたことですが、こんなにも保育の在り方について一人ひとりが考え、自分自身と向き合った経験は、この期間だからこそ得られたことなのかもしれません。 

 そして毎日、ZOOMやYouTubeを通しての法人内で職員による研修もあり、法人の大江恵子統括園長の話を聞く機会もありました。その中で、

「コロナが収束した時、社会の動きはどのように変化をしているか」という話がありました。

 働き方の変化、世の中の新しい仕組み、そのような社会の中で求められることは何か…。予測出来ない社会の中で、さまざまなことを想像して、対応していく必要があります。保育に携わる者として、この先【新しい保育の創造】が、より求められていることを実感しました。

  子ども達が大人になる時、私達が想像もつかないような社会になっていることでしょう。2020年を迎えた時、約2か月後には未知のウイルスの影響で活動自粛を余儀なくされ、まさか東京オリンピック・パラリンピックが延期されることが想像も出来なかったように…。20年後の未来は、どんな技術が生まれ、何が流行し、どのような能力を持った人が活躍しているのか…。未知の社会の中で子ども達は、心が動くような素晴らしい体験も、想像も出来ないような困難に出会うこともたくさんあることでしょう。

 子ども達が大人になった時、

『どんな時でもぱんぷきんずでの経験が、道標になってくれたら…』

そう願いながら、未来を担う子ども達のために、これからも【新しい保育の創造】をし続ける職員集団でありたいと思います。(真琴)