Column

【テーマ保育って】

 年度末が迫ってきておりますが、時は遡り…年度初めを思い出して下さい。
「今年度のクラステーマは〇〇です!」と担任から発表がありましたね。そもそもテーマ保育とは何でしょうか…。改めてご説明させていただきます。

 西原りとるぱんぷきんずだけでなく、当法人では『テーマ保育』をおこなっています。毎年担任がそれぞれのクラスの子どもに知ってほしいこと、深めてほしいこと、感じてほしいこと、興味関心を持っている物などを踏まえ、担任や主任、園長などと相談して1つのテーマを1年間かけて深めていきます。

 テーマ保育を通して、子ども達には『気になることを調べ、理解できた時の楽しさを知る』ことや『たくさんの物に触れ五感を刺激する』『身近な物や人に触れ地域と触れ合う』など、さまざまの体験や経験を得られるように、年間を通して子どもの発達や年齢を考えて計画をしています。

 以前、私が年中を担任していた時には『数』をテーマに一年間活動をしてきました。4歳児になると時間を気にかける子どもや、数字を何となく書いてみたりする子ども、「僕は100万10億…」などと大人にとってはハチャメチャな数を口にする子どもの姿が見られるようになってきます。「どうせ数字に興味を持っているなら、正しい数字を知ってほしい!」と思い、1年間のテーマを『数』に決めて活動をしました。

 活動では上履きのサイズの分類分けをしてみたり、正しい数字の書き方を伝えてみたり、算数教具を知らせて計算を伝えてみたり、ひまわりを育て、種を収穫し数を数えてみたり…など『数』に関係する活動をおこないました。生活発表会ではお買い物形式の劇をおこない、お金がいくらになるのか劇にしました。

 学年が上がる頃には、全体的に何となく数字がいくつを指しているのか、どれくらいの量なのか、など理解することが出来ていました。

 さて今年度、各クラスのテーマは…

『Grow up touch!~本物に触れてみよう~』

『Grow up star~やってみよう~』

『~人の成長~』

『I Know~日本を知ろう~』

『わたしとせかい~Grow Up Heart~』

となっています。

 これらのテーマを元に1年間活動をしてきました。その集大成として生活発表会での劇の披露があります。各クラスの職員が一生懸命考えた創作劇をおこないます。2部制となってはいますが、お時間に余裕のある方は1部からご覧いただき、「0歳児の頃はこんな様子だったな…」逆に乳児のご家庭は「5歳児なったらこんな感じなるのかな…」など自分のお子様のクラス以外も楽しんでいただければと思います。 

 また3月は各クラスのテーマのまとめ『アクティブラーニング』もおこないます。創作劇では発表しきれなかった1年間通して学んできたこと、深めてきたことを園内に展示します。そちらもどうぞ、お楽しみに! 

                                       (長谷川)