Column

ゆっくり焦らずに…

運動会は本当に本当にありがとうございました。今年度は初の試みで保護者の皆様にたくさんのお手伝いをお願いしました。前日の夕方、当日の朝、運動会開催中まで皆様のご協力があって開催できたことを嬉しく思います。子ども達はいつもとは違う環境でもたくさんの成長した姿をみせてくれました。本番はハプニングなどもありますが本番だけが大切なのでなく、それまでのプロセスが大切です。この運動会という行事をを通していろいろな気持ちや心の部分、そして運動面の成長をしていくのです。
 運動会が終わって家に帰る電車の中、私が母へとスイッチ変えです。実は同じ日に息子も運動会でした。彼なりに運動会という行事を楽しんだようで家では主人が撮った運動会の写真を家族で見ました。この仕事をしていると子どもの行事と重なってしまうことはありますが 、それも含めて息子には仕事をすることの大切さを私の背中を通して伝えていきたいと考えています。

 そんな息子も2歳を過ぎイヤイヤ期まっさかり。先日、駅の改札の近くを通ると「電車に乗る~」と大騒ぎです。改札口でたくさんの人がいたので端に移動して「今は電車には乗れない」ということを伝えると益々大騒ぎです。「今は電車には乗らない。今度 お出かけするときね。」と再度話をすると座り込んでいじけ状態。これは長くなると思いましたが、ここで私の気持ちを曲げてもいけないと思い「あなたの気持ちが変わるまで待つよ」という気持ちで側で待ちました。

すると通りかかったお婆様に「まあしっかり自己主張してるわね~ いいことよ。お母さんもまわりのことは気にせず関わるのよ。今だけなんだから。」と言われました。
 私は何だかその言葉に勇気をもらいました。「最後まで付き合う」と決めても「まわりに迷惑だよね…」 「泣き止まなかったらどうしよう…」 と私の気持ちは不安でいっぱいでした。
 「イヤイヤ期がどうしてあるのか?」 理論的だったり子どもの発達の中での重要性を理解しているものの、つい自分もイライラしたり無理な難題を子どもに伝えたり… 【子どもに選択させる】ということもやってはいるものの自分の子どもだと本当に上手くいかず…毎日毎日悩みながら過ごしています。

そこで私のmyルールの範囲を広くしました。
・部屋なんて散らかってても平気!でも一緒に片付けることはやってみよう

(今が秩序の敏感期なので)
・ご飯は食べなくても平気!でもあらかたの食べる時間を決めて生活リズムを知らせよう
・イヤイヤで泣いても平気!(ちょっと動揺するけど)
一生懸命に自己主張しているなあ~と気持ちの成長を楽しもう
・時間がかかっても平気!だって子どもは大人よりも行動が8倍かかるから  等々・・・

 子どもの行動を許せなくしているのは自分の気持ちや焦り。でも子どもはそれをわかっているかのように違うことをしてきます。そんな息子も保育園ではルールを守りながら過ごせているようで 集団で過ごす社会性を少しずつ身につけていることを嬉しく思っています。

【過去と相手は変えれないけど未来と自分は変えられる】
無理をせず、子どものペースで過ごせるよう私自身も気持ちにゆとりが持てるよう今しかないこの時期をこの時間を楽しく過ごしていきたいと思っています。
(谷本)