Column

子どもたちの思いやりにほっこり!

入園・進級から丸2ヶ月が過ぎ、マジョラムクラスでは縦割り活動も本格的にはじまりました。異年齢での関わりをより強く持ってほしいということで、年少・年中・年長の3人でグループを作り活動しています。年長がANNEXで過ごしている時に、年少のお手伝いをしてくれるのが年中さんです。今まではお手伝いをしてもらう側だったこともあり、最初は「ペアだれだったっけ?」「○○くんどこに行っちゃった?」とお手伝いに苦戦することも多くありました。しかし、散歩に行く準備や、おやつに行く時も必ず決まった子を連れていくことで、お友達を覚え、お手伝いも忘れずにしてくれるようになっています。

そんな中おこなったマジョラム遠足。マジョラム全員で公園へ出かけて活動するということもあり、年少はいつもと違う不安やさみしさから泣いてしまう子がいました。その時声を掛けてくれたのが年長さん。同じグループの子が泣いてしまうと、目線を合わせて「どうしたの?大丈夫だよ」と声を掛け、肩を抱いて一緒に歩いてくれました。またお弁当の時間では、各々がリュックをもって場所を移動しなければらなかったのですが、リュックをおいてトイレに行っている年少の子がいることに気づき「○○ちゃんトイレに行ってるんだった」とつぶやくと、年少さんのリュックをさりげなく一緒に持っていってくれる場面もありました。他にも、紙に書かれた植物や昆虫を探して丸を付けながらビンゴを完成させていくネイチャーゲームでは、見つけたものに丸をつけたり、グループを引っ張ってくれる年長さん。その傍で、はぐれないように年少の手を引いて一緒に探してくれた年中さんもいました。

 各学年で活動するときにはお友達と競い合ったり、協力し励ましあう心が育まれる一方、縦割り活動では助け合い、お友達を思いやる優しさが育っていることを強く感じました。また、年少の頃にお手伝いをしてもらった経験があることで、年中や年長になったときにはそのことを思い出し、“次は自分がお世話してあげよう”という気持ちを持つことにもつながります。子ども一人ひとりの心の成長を楽しみに、これからも縦割り活動を大切にしていきます。