Column

子どものアイディア

先日、年少さんと園庭遊びに出ました。「先生~砂場する」とたくさんの子ども達がいっていました。まず、上着を脱ぎ、畳んで置くこと。次に袖をまくって待つことを伝えると、以前に比べ、とてもスムーズに準備が出来、お話を理解し取り組んでいることに成長を感じました。

いざ、スコップやバケツを持ち砂場で遊び始めると、こちらではかき氷を作り、宝探しを始め、むこう側ではお団子やおにぎり作りを行ない、思い思いに遊んでいました。ついこの間までアイスクリームやケーキ作りを主に行ない楽しんでいた子ども達の遊びのバリエーションが広がっていて、やっぱり子どもの発想は面白いなと改めて思いました。時折保育士の仲介は入りますが、「ちょっとスコップ貸して」「今使っているから待っててね」など、お友達同士での道具の貸し借りもスムーズに行われることが増えてきたように感じます。

また、縦割り劇の練習をしていて、子ども達と振り付けを考えたり、小道具を作りました。「この歌詞のところはどういう動きがいいかな?」と聞くと、「こうやって考えてるのがいいんじゃない?」「探してるみたいなポーズがいいんじゃい?」と、年中さんを中心にたくさんアイディアを出してくれました。「それいいかも!」「それかっこいいね!」と、他のお友達も賛同してくれ、振り付けを決めることが出来ました。

一部の小道具作りは、年長さんを中心に一緒に行ないました。見本を見せ、行なうと「え~これつくるの!いいよ手伝う!」「ぐしゃぐしゃにしていいの?面白い~」と嬉しそうに取り組んでくました。「ここの色を変えるとどうかな?」とアイディアを出してくれ、面白いものが作れました。

園庭での活動や縦割り活動を通して、一つのちょっとした活動や小さな空間の中でたくさんの夢やアイディアがつまっていると思うと、改めて子ども達のことばの一つひとつを大切にしていかないといけないなと思うと同時に、そのアイディアの柔軟さに羨ましさを感じています。法人理念である「新しい保育の創造」を達成できるよう、子ども達に負けないよう私達も日々学習し、新しいアイディア生み出していきたいと思います。

(武富)