Column

あけましておめでとうございます

新年を迎えると交わされる年初のご挨拶。日本では、これまでお世話になった方や親しい方に年始の挨拶をするという習慣がありますよね。しかし、挨拶をしたい方が必ずしも身近にいるとは限りません。遠方でなかなか会うことができない、なんらかの理由で直接ご挨拶ができない代わりに、書面で挨拶したものが「年賀状」の始まりと言われているそうです。やがて郵便制度が整い、郵便はがきが発行されると「郵便はがきで年賀状を送る」という習慣が広まったそうです。

近年では、新年の挨拶や感謝の気持ちを伝える手段の一つとしてSNSが活用されています。メールやLINEで手軽に気持ちを送ることができ、すぐに反応が返ってくるというメリットもありますが、

「無事に届いたかな?」「いつ返事が来るかな?」とワクワク、ドキドキする気持ちも知って欲しい。

そんな想いもこめて、本法人では姉妹園の年長児同士が文通を通して交流しています。また、これまでの毎年の年賀状制作も保護者の方にご協力していただきながらおこなうことができています。

今回私は、年中さんと一緒に年賀状制作をしました。(といっても、楽しそうな雰囲気に誘われ、思わず勝手にお邪魔してしまったのですが…)同じテーブルに座っていた女の子がじっとハガキの宛名部分を眺めながら「これなんて書いてある?」とハガキを見せてくれました。「○○って書いてあるよ」と伝えると「○○…?あ!おじいちゃんの名前だ!これおじいちゃんに送るんだ♪」と嬉しそうな表情を浮かべていました。そのあとも「おじいちゃんに早く見せた~い」「おじいちゃんは何色が好きかなぁ?」と送る相手のことを思い浮かべながら作り進めているのを見て、なんだかこちらまであたたかい気持ちになりました。それと同時に、この「想いをのせる」ということこそが手紙や年賀状という形にする良さの一つなのだろうなぁと感じました。みなさんは、一年の始まりにどんな想いを送り、また送られたでしょうか?私も、今年はどんな一年になるのかワクワクしながら、届いた年賀状をもう一度眺めたいと思います。 

 (尾池)