Column

共に学び 共に成長  ~No、3~

いつの間にか12月。

クリスマスや年末を迎える季節となりました。一年が流れるのは本当に早いですね。

園だよりのコラムのページで私の子育て奮闘?を、発信してきましたが、今回も子育てをしている中での気づきや学びを少しでも発信できたらと考えています。

 

1歳を過ぎた息子は、なんだか自我が芽生えてきたのか本当に癇癪持ちの子になってしまいました。

ご飯もほとんど大人と同じものを食べていますが、手づかみで食べるのが楽しく食べさせてもらうのは苦手。息子の前に皿をおいて、そこから自分で食べられるように出しています。(すべて出すと、あっという間に食べよく噛まないので)私がおかずから野菜を少しずつ取り分けると、日によっては大きな声で泣きわめき、手に負えないほどです・・・。理由は(多分ですが)「野菜がうまくつかめないじゃないか!」「その野菜は今、食べたいのではない!!」 こんな感じだと思います。

毎晩毎晩、夕飯のたびに泣きわめき、私の関わりの何がいけないんだと本当に落ち込みました。

時には保育園に迎えに行きながらも「今日も大泣きするのかな・・ なんだか嫌だな」と憂鬱になることもありました。

でも、子どもは本当に大人(親)の気持ちを汲み取り、表情をよくみています。

私の「また泣くんだろうな・・・」「もうどうやって関わったらいいかわからない」というちょっと投げやりな気持ちを察知したのかもしれません。私が「嫌だな」と思った時の夕飯は本当にすごい状況でした。抱っこをしても、何をしても「嫌だ!」の一点張りです。

それからは、子どもが泣いたときには「そうだよね。悲しいな~って感じているんだよね」「嫌だなあ~って思うんだよね」と嫌な気持ちを代弁しています。以前は出来ていることや良いことはいっぱい褒めて共感する時間を持っていましたが、子どものマイナスな気持ちを共感することは少なかったな~と思い、最近は意識して嫌な気持ちも共感し関わるようにしています。

それによって、少しだけ落ち着いて夕飯の時間が過ごせるようになってきました。

 

子育ては本当に自分の思いだけでは出来ず、育児書通りには進みません。書いてあるようにしても我が子には通用せずに、「なんで」「どうして」の毎日。私も保育士をしていない友達に「保育士さんだから子育てわかっていいよね~」とよく言われますが、そんなことはありません。保育士をしていてよかったと思うのはただ一つ。いろいろな季節の歌や手遊び、わらべうたを知っていること。

保育をしていての「このような関わりをすれば大丈夫」というような知識は参考にしかならず、子育てには、ほとんど活かされないのが現実です。

小さなことに悩み、落ち込み、そして自分なりに調べて子どもに関わってみる。毎回この繰り返しです。以前、仲良くしている近所の方が、こう言っていました。「私は子どもに育てられて親になった」と。

今は、その言葉の意味がわかるような気がします。私の悩みはまだ母親1年生で保護者の方の悩みよりも小さいかもしれません。

でもこれからもその一つひとつに向き合って「共に成長できたら・・」と感じます。

私自身が出来るだけ気持ちを落ち着かせ、丁寧に関わっていきたいなと思います。

そして子どもに対する想いは「思う」だけでは伝わらないので、「言葉」にして伝えていきたいと感じている今日この頃です。

                                        (谷本)