Column

子どもの気持ちを認めること

以下は以前にも書いているので重複しますが、読んで頂けると嬉しいです。
『子どもは各自、自分のプログラムを持っていて、それに沿って成長していきます。』とモンテッソーリ女史は言っています。
確かに一人ひとり時期は多少ずれているものの、同じように興味を示したり、発達を遂げているのがわかります。
そのプログラムに加えて、大人が子どもの成長の手助けをしていくといいのですが、その時のポイントは『子どもの育ちを妨げないように、必要なところだけ手伝う』ということなのです。
「子どもには大人とは違う時間が流れている」だからこそ、興味を持ったものにはじっくり時間をかけ
て向き合ってもらいたいですよね。
そこで、ぜひ皆さんにお願いしたいことがあります。
子どもが何かに集中している時に「何してるの~?」とか「それ上手だね」などと声を掛けたりしない
で頂きたいのです。それが遊びでも、何かをじっと見ている時も、そっと観察してみて下さい。
子どもはそれが終わると(十分満たされると)満足して次のことに興味が移ります。
その『十分に出来た』という気持ちの積み重ねが、集中力を高めたり、自信にも繋がります。これは本当に大事なことです!
もちろん子どもの方から「見て~!」とか「これどうやるの?」と聞かれた時には答えてあげます。
でもそれ以外は静かに没頭させてあげるのも必要です。
モンテッソーリは『子どもには自ら学び、育つ力がある』と言っていますが、子どもの育ちを『待つ』ことは、とても大切ですね。
ただ、生活の中では(特に朝などは)そんなこと言っていられない、時と場合もありますよね…(笑)
つまりいつでも必ず子どもの言うこと(要求)を聞いていられない時もある、ということです。
よく『子どもの気持ちに寄り添う』と言いますが、それは子どもの気持ちを「そうだね」「出来たね」などと言って認めることで、決して『子どものワガママに付き合う』ことではないです。
じっくり遊べない時や没頭させてあげる時間がない時は、「今は○○だから出来ないんだ」と説明することは必要です。
なぜ今は出来ないのか聞いて、納得せず大泣きしたとしても、『ダメな時はダメ』とはっきり毅然と言うのも大事です。
『諦める』経験をするのも大切なんです。
大人が思うよりも、子どもはその場が終われば意外にケロッとしていて引きずりません。
それが子どものいいところですね。
そしてもし出来ることなら、「帰りにやろうね」とか「今度ここに来たらしようね」と約束し、本当にその時がきたら「この前やるって言ってたね」と実現(約束を守る)するのもいいと思います。
子どもの成長を助けるって、大変なこともありますが、楽しいですよね!
自分(大人)も成長しますしね。
認めながら、成長を楽しみながら、一緒に育ち合いましょう!
(加賀谷)