Column

あたらしい保育イニシアティブブ

先日、このタイトルの研修会に参加しました。
東京大学の安田講堂がメイン会場で、分科会は構内の別の建物での開催でした。

私は初めて東京大学へ入ったので、その敷地の広さ、安田講堂までの道のりに立っているイチョウの木の太さに、ビックリしました。
また、ゴシック様式?のたくさんの建物の古さも、趣があって素敵だなと見ながら通りましたが、

国の登録有形文化財だそうですね。

 今回なぜこの研修会に参加したかと言うと、分科会に清香会の理事長大江恵子が登壇することになったので、応援がてら行ってきました。
スタートは『こどもかいぎ』という映画の監督、豪田トモ氏と4人の講演者が、この映画を軸に対話をしていました。
世の中が急速に移り変わっていく中で、子ども時代から『自分』を持つように育ち、『他者との交流』を通して、より良い世界・未来を作っていくには…
そのヒントが、映画の中に出てくる【こどもかいぎ】です。
私もぜひ観たいと思いますが、皆さんも検索してみて下さい。

さて本題です。
皆さんは『保育園のプロモーション・ブランディング』って聞くと、どう思われますか?
ついこの前まで“待機児童を解消するために”と行政が動いたことで、保育園が急増しました。
中野りとるぱんぷきんずがスタートした13年前は、中野区の私立の認可園として11番目でしたが、この10年で70園ほど私立園が増えました。

こうなってくると、今度は園の方が多くなり、園児が入ってこなくなります。

昨年度、中野区では0歳児~5歳児まで合わせて、約800人分の空きがありました。

私立保育園は園児の人数に応じて、行政から委託金や補助金をもらって運営をしていて、その頂いたお金で保育に必要な物を買ったり、給食費や修理代、職員の給与、その他諸々のことに充てています。

つまり園児が1人欠けると、その分の手当金が園に入らないのです。
これは運営上とても困ってしまいます。

そのために、『少子化の今、どうやって入園してもらうか』を模索し、これについて講演者がそれぞれの考えをディスカッションしていました。
大江恵子理事長は「理念・方針を軸に揺るがない園を作る」「職員の専門性と人間性を大事に考え、その向上のために力を尽くす」これを続けることがブランディングに繋がると思う、などと発言。
実際、私達職員は、法人理念『新しい保育の創造』と園理念『無限の可能性を信じ、共に育ち合う個と公の集団』を念頭に置いて、保育計画など考えています。
また、『保育の専門性を広げるため』『人として大切なものは何か』など、積極的に研修を行って、常に意識を持つようにしています。

 この他にも異業種の方々のセッションもあり、『子どもを真ん中に、私達大人が子どもと共に未来を築いていこう!』と一致団結して終了しました。

私自身、新たにパワーと考えるきっかけをもらった1日でした。