Column

保育とは未来を育むこと

今年の4月、私たち社会福祉法人清香会の理事長である大江晃が88年の生涯を閉じました。

8月、その『お別れの会』が福岡の清高保育園で開催されました。

会場には故人をしのび、多くの方が来られたそうです。

清香会は福岡県の豊前市で大正13年にスタートしました。

いわゆる寺子屋のような形での始まりで、もうすぐ100年を迎えます。

私は清香会に入って約15年(横浜りとるぱんぷきんず開園の時から)が経ちます。

理事長である晃先生と関わった時間は短かったですが、人として大切なことを、たくさん教わり

ました。

そこで感謝を込めて、思い出を書かせて頂きます。

まぁとにかく面白い!

ユーモアたっぷりで、よく喋る。(笑)

そして九州の方全般だと思いますが、特に福岡県人なので(?)熱い!豪快!

(決して偏見で言ってる訳じゃないですよ)

でも真面目な時は、本当に心に残る言葉を伝えて下さいました。

「弱い者こそ大事に思って関わる」「物でも何でも大切に扱う」「何にでも感謝して」「当たり前のことを当たり前にする、というのが大切!」

どれも本当に人として基本ですよね。

中学校の体育教師から始まり、小学校の校長も務めたそうです。

退職後は家業の清香会「こどもの園りとるぱんぷきんず」の園長…と長い間、子ども達のために

力を尽くしてきました。

私財を投げ打って、豊前の保育園を継続してきたそうです。

それだけ「地域の子ども達、保護者のために」という気持ちが強かったのだと思います。 

6月からは娘の大江恵子が理事長に就任しました。

私と同年代ですから、まだまだ若い!(笑)

そしてまだまだ未熟ですから、全職員で盛り立てて、理念を全うしていきます。

   法人理念『新しい保育の創造』

   保育理念『無限の可能性を信じ、共に育ち合う個と公の集団』

『お別れの会』で配ったリーフに大江恵子が次のように書いています。

【(抜粋)「子ども達は国の宝」です。その国の宝を育てていく仕事は何よりも尊い。それを前

理事長は自らの長い人生の中で、私達に教え導いてくれたのではないかと思います。そのような

子ども達への思いを今後は私達が引継ぎ、より良い保育の提供と保育業界の発展に尽力してまいる

所存でございます。】

今現在、清香会の歴史の先頭を走っている私達は、『子ども達のため、保護者や地域のため、

そして社会のために』晃先生の熱い強い想いを受け取って、繋げていきます。

                                    (加賀谷)