Column

平和な心で…

今年は梅雨が長かったですね。

災害が大きな爪痕を残して、未だ復旧が厳しい地域があります。

1日も早く日常の生活が送れますように、祈るしかありません。

さて以下は2013年のコラムに載せたものです。

皆さんは『ホ・オポノポノ』をご存知でしょうか?

私が初めて聞いたのは、この法人の統括園長の大江恵子からです。

ハワイで生まれた問題解決法だそうで、「これを唱えていたら状況が変わった」という冊子を読み

ました。

『ありがとう・ごめんなさい・愛しています・許して下さい』という4つの言葉を唱えるだけで、

自分も変わり、周囲も変わる、という内容のものでした。

ちょっとビックリしますよね。本当かなぁと思ってしまいます。

詳しくはこんな感じでした。

 あるお母さんが我が子に対して、この言葉を陰で言っていたら子どもが変わった、という

体験です。

兄弟ケンカの絶えない子ども達に対して、いつもイライラしていたお母さん。

でもケンカが始まる度に隣の部屋で、子ども達の名前を言って「愛しています」「ありがとう」…

と唱えていたら、数ヵ月後にはケンカをしなくなったそうです。

また別の息子は散らかし魔だったのが、同様に唱えることで、自然に片付けをするようになった

とのこと。

お母さんは「この子は片付けない子、という思い込みがあったかもしれない」と言っていました。

これはポイントです。

人はほんの些細なことで、相手を「この人はこういう人」と思い込んでしまうことが少なくない

と思います。

自分の価値観や常識、相手への想いでもって、自分の思い通りになって欲しいと望んでしまうこと

もありますよね。

また、人はいろいろな面を持っていて、良いところも、そうでないところもあるし、自分と考えが

同じとは限らない、というのも知っています。

そしてそのお母さんは「全ては私が(自分の想いが)問題だったのです」とも言っています。

自分が穏やかで平和な気持ちでいれば、周りも変わってくる、ということに気づいたのですね。

問題を解決するには様々な方法があるでしょうが、誰もが『平和と幸せ』を願っており、

モンテッソーリ女史も『平和が第一』と説いています。

子どもであっても、一人ひとりが自立し、しっかり自分の道を幸せに歩めるようになれば、自由で穏やかで、大人になっても平和的に解決できる人になるでしょう。

 さあ、私達大人も固定観念や思い込みに捕らわれず、明るく穏やかで自由に前向きに生きて、

子ども達の良いお手本になりましょう。

そしてまた被災している人達、困っている人達に【ホ・オポノポノ】で想いを馳せることで、何か

少しでも温かい気持ちになれることを願います。                 (加賀谷)