Column

子どもだからこそ本物を!

今年も無事に生活発表会が終わりました。

新入園の方や、初めてご覧になる親類の方にも感動していただけたのではないかと思います。

どの子も、それぞれが頑張りましたね。

小さい子は、いつもとは違う雰囲気(舞台・明るいライト・環境)に戸惑って、立っているだけ

だったり、ちょっと大きい子だと、恥ずかしくてその時は十分に力を発揮出来なかった、という

場合もあると思います。

園で練習していた時は上手に踊れていたのに…ということもあったかもしれません。

でも、それも全て丸ごと「その子」なんですよね。

だから、どんな時でも我が子を信じて「今のこの子」を認めるのが大事だと思います。

褒める、というより「認める」です。

子ども時代は、感情や表現の仕方など、いろいろな部分が凸凹して未熟です。

周りの大人や友達と遊んだり、コミュニケーションを取ったり、ケンカしたり笑いあったり、経験したこと全てが、その子を成長させるし、人間らしくなっていきます。

そして凸凹も段々〇丸くなって、お互いが上手く折り合いを付けて、社会の中で生きていくわけ

ですよね。

人にとって、特に子どもにとっては、実体験ほど身になるものはありません。

子どもはまだまだ未熟なので、五感に頼って生きています。

だから、見る物・聞く物・触る物・匂う物・食べる物は本物が大事なのです。

園でも、出来るだけ本物を用意しようと選んでいます。

例えば、毎月のクッキング活動では…

給食の献立の中から、その学年で出来るクッキング内容を選びます。

触ったり、匂いをかいだり、切ったり混ぜたり、煮たり焼いたり。

菜園で育てた野菜を入れたりもします。

マジョラムでは子ども用の包丁(果物ナイフ)やピーラーも使いますし、そもそも食器は0歳児

から磁器食器を使っているので、重さもあるし、落したら割れます。

五感でキャッチして「食」を楽しんでいます。

クラスでも、木製やガラスの物なども多いですし、植物や花、飼っている虫や金魚など自然の物もたくさんあります。

「英語」「スポーツ」「あるて」その他いろいろ、本物を取り入れています。

だから生活発表会も、他園ではあまりない「本物のホール」で衣装やライト、バックの照明も

使って「発表することの楽しさを味わって欲しい、一年の集大成!」という想いで行っています。

子どもは、おもちゃも好きですが、本物はもっと好きですよね。

だから大人が持っている本物に興味があって、それを触ったら困るな~という物ほど嬉しそうに

持って探索するのです。

五感を通して得た情報を、自分の中にあるそれぞれの引き出しに整理して入れ、経験として溜めていきます。

これこそが大事です!子どもだからこそ本物を…ですね。         (加賀谷)