Column

今年は戌年ですね

 

 あけましておめでとうございます。皆様よい新年を迎えられたことと思います。

いよいよ平成も30年目に入りました。

私は30年前に、当時の小渕首相が『平成』の文字を見せているテレビ中継を、はっきり覚えて

います。

それから30年…長いようで、あっという間という気もします。

皆さんも子どもが生まれてからのこの数年、あっという間に過ぎたのではないでしょうか?

我が家の娘も、いつの間にハタチを過ぎてしまったのか…驚きです。(笑)

乳児の頃は「もうちょっと大きくなったら、こういう物を用意して(遊べるような、教材のような物など)出そう」などと思っているのに、その時期を逃してしまうことがたくさんありました。

今がこの敏感期(その物や、事柄について特に執着して何回も言ったり試したりするが、一度

それを習得してしまうと、再び集中することはほとんどない)だとわかっていても、です。

皆さんは子育て真っ最中ですから、今から子どもと一緒にやりたいことが、たくさん出来ますね。

さて、ここで1つ、ぜひ覚えておいて頂きたいことがあります。

それは「自分と子どもは違う人格」「一人の人間として認める」ということです。

考えてみれば当たり前のことですよね。

でもつい子どもに良かれと思って、自分の経験や知識からいろいろなことを勧めがちです。

我が子に幸せになって欲しい、いい子に育って欲しい、生きていくのに困らないようになって

欲しい、と親なら誰でも思います。

自分の体験や学びから「こうした方がいいよ」と子どもに話したり、やらせたりする気持ちもよく

わかります。

子どもはまだまだ未熟なので、言葉やコミュニケーションなど生活における全てのこと、ものの

善悪など道徳的なことを含め、教えなければいけないことがたくさんありますからね。

その上で、頭のどこかに置いておいて頂きたいのが「この子は一人の人間で、我が子であっても

社会の一員」という意識を持つことです。

以前にも紹介しましたが、杉山芙沙子先生の言われる「子どもは社会からの授かりもの」という

考え方はとても重要だと思います。

だから子どもの想いも尊重しながら、大人の側でレールを引き過ぎず「この子が皆の役に立つことが出来るように」育てるには何が必要なのかを、その時々で考えてあげることが大切なのではないでしょうか。

 

さあ、今年は戌年。

犬は昔から人間と仲良しで、無条件で人を助けてくれたりします。

それを見習って「誰かさんのために自分の力を貸そう!」と親子で考える機会を、ぜひ作ってみて

下さい。

                                      (加賀谷)