自分でむける?バナナの皮
子どもは周りにいる友達や大人の行動を真似て、さまざまなことを学んでいきます。
学ぶ機会は子どもが「やりたい!」と思った時(同じ行動を繰り返すのは興味がある証拠と捉えています)が始め時!
しかし、初めからすぐに出来るようになるわけではないので、やりたい気持ちを大切にしながら、根気よく
繰り返し伝えていきます。
脳の発達のためには、左右の手を協力させて動かす動作が大切、と耳にしたことがある人も多いはず。
(『目と手の協応動作』とも言いますね)
とはいえ、家庭でどのように機会を用意したらいいかな?と頭を悩ませる方もいらっしゃるのでは?
そこで果物の皮むきは、『目と手の協応動作』の練習にもってこいです。
意外にもバナナを支えながらへたをもぐ、という左右の手の協応に苦労する子どもがいます。
力の加減が強いと、力いっぱい下まで引っ張ってしまい、皮がすべてむけてしまいますよね。
持つところが分かりにくければ、輪ゴムなどを巻いて目安にすることもオススメです。
へたを折って、皮を少しずつそっとむければ、自分で出来た!の経験につながります。
子どもは果物の皮むきからも手の力の加減を学び取っていきます。
冬になったら挑戦してもらいたいのがミカンです。
バナナよりも難易度が上がりますが、その分食具や筆記具を操作する上での力加減に通じるものがあります!
ミカンの皮をバラバラにむくことが出来るようになったら、次は皮をつなげる「お花むき」に挑戦してみて
ください。
余談ですが…息子が2歳過ぎた頃、果物を切るということに興味を示しました。今がはじめどき!と捉え
バターナイフを渡して一緒に切ると、次からは自分で!と言いだすようになり、上手に切れるようになりました。
子どもに何かを伝えるときは、動きをゆっくりと見せることがポイントです。
「大人の動きは子どもからすると8倍速に見える」なんて言われていますから、お茶の注ぎ方や衣服の
たたみ方、ボタンなどを知らせたい時には、動きの速度を意識すると伝わりやすくなりますよ。
(尾池)