Column

~コロナ禍でも楽しく過ごす…~

昨年の春からコロナ禍となり、あっという間に1年が過ぎていきました。
「コロナの感染が危険・怖い・予防…」といった中で、保育内容や行事、保護者の皆さんへの発信など、さまざまなことが変わりました。この1年は大人にとっても、ですが、子ども達にとっては特に掛け替えのない大切な時間でした。

産まれたばかりの子どもが歩くようになったり、大人にやってもらうことが当たり前だった子どもが、自我が出てきて「自分で!」と言うようになったり。

幼児クラスでも、「自分が一番!」と言っていた世界から、ルールを守ってゲーム性のある活動を楽しめるようになっています。1年の成長が早い分、コロナ禍での生活で弊害が出ていないか、少し気になるところです。

 

感染予防の対策をいろいろ取ってきましたが…
保育のあり方を変えたことで、子どもが出来ること・やりたいことが奪われてしまっていないか?
子どもが一人の人として「自立」することが出来ているのか?
と考えさせられます。

その中の一例として…
「目は口程に物を言う」という諺がありますね。
目は隠れていませんが、人間の表情を作る表情筋の大部分が、マスクの中に隠れてしまっています。
重要なのが「目・口・鼻」の3点なのに、です。
この3点が全て揃うからこそ、赤ちゃんは「これは顔だ!」と認識していくのです。
その後、数か月かけて「笑う」「怒る」といった喜怒哀楽の顔などを区別していきます。

こうやって赤ちゃんの頃から、人の顔=喜怒哀楽の表情を見たり、声を聞くことで、相手の意思を感じたり、汲んだり出来るようになるわけです。

 

現在、私達職員は区からの制限もあり、マスクを外すことが出来ません。
そのため、声のトーンやボディーランゲージなどを大いに使って、子ども達に伝える工夫をしています。
ご家庭ではマスクはしていないと思いますので、ゴールデンウイーク中など、是非ともゆっくりお子さんと一緒にコミュニケーションを取って、たくさんの表情を見せてあげて下さい。笑顔で楽しく過ごすことで、免疫力もアップしていきますので…

                                   (染谷)