Column

~ぼんやりタイム~

現代は周りに音が溢れていて、無意識の中でも一日の中で多くの音が耳に届き、休まることがないと言われています。これは大人だけではなく、子どもも同じことです。夜になっても明かりがあり、

テレビや外からは車の音や話し声が聞こえてきて、常に生活の中に音があります。忙しい生活の中で

意識的に脳を休ませてあげることが必要だそうです。

今、職員もお昼の時間を使って5分間脳を休ませてあげる『ぼんやりタイム』を日々の中でおこなっています。

ぼんやりタイムは“何も考えないでぼんやりする時間”を意識的にとり、目を閉じてゆっくりと時間を過ごす、外を見てボーっとする時間をとることです。この時には何も考えないようにします。

脳は常に動いていると記憶を蓄えておく大脳皮質が忙しい状態にあり、ぼんやりすることで海馬から

大脳皮質へと記憶をすることがスムーズに運ばれるそうです。

忙しく働く時の脳と、ぼんやりしている時の脳では働いている部分も異なり、ぼんやりの時には先程の記憶を蓄える効果だけではなく、記憶を思い出す『楔前部(けつぜんぶ)』と価値を判断する『前頭葉内側』が活発に働くそうです。この2つは目や耳から入ってきた情報を整理する役割があります。

勉強に仕事に何かを覚える前と後にぼんやりタイムをとることで、記憶力アップにも繋がってくるそうです。

ぼんやりすることは“何もしていない”などの、良いイメージがないかもしれないですが、意識的に

ぼんやりすることで“脳の活動を高める”ことになり『記憶力が上がる』『能率(効率)が上がる』

『ストレスが解消される』効果があるそうです。寝ている時とぼんやりしている時では似ているよう

で異なります。日常の中で“ぼんやりする時間をとる”ことが脳にとっても自分にとっても良いそう

です。

忙しくてそんな時間がとれないと思うかもしれませんが、そんな時だからこそぼんやりすることで

仕事効率がよくなったり、気持ちがリフレッシュされると言われています。

 職員研修の中でも伝え、真剣に子ども達と向き合う時間も大切にして意識的に脳を休めることで体と心もリフレッシュされ、注意力が持続されて子ども達への安全意識も持続する効果もあります。

 

先日の保育参観では線上歩行を取り入れて静と動の活動を通して自制心を養っていることをお伝えしましたが、たくさんの刺激があり多感な子ども達と一緒に活動や集まりの中で“ぼんやりする時間”も

取り入れて静と動のメリハリをつけていきたいと思います。

 みなさんも、是非ぼんやりタイムを取り入れてみてくださいね。

 

 (北嶋)