ボール遊びで脳と体が育まれます
最近では脳科学でも、いろいろなことが分かるようになり、私達も新しい情報を驚きと感動で
受け止めています。
人間は特に、生まれて直ぐに爆発的に脳が成長するそうです。
ある資料には…
3歳までに⇒生きるために必要な動作を司る部分が発達
7歳までに⇒記憶・運動能力・自己認定力が身に付く
9歳までに⇒他者の心理考慮、社会規範を身に付け、深く思考。抽象化して考えることが出来る。
と、されています。
ボール遊びを例にとると、
乳児のころは、ボールに触れる(手を伸ばしてボールに触る)→ボールをつかむ→ボールを握って落とすくらいしかできなかったのが、幼児になると、ボールを投げる→どうすればうまくボールを投げることができるか工夫する→大人とのキャッチボールを楽しむ→ドッチボールなどゲームを楽しむことができる等、体の機能を自由に使いこなせるようになると共に、他者とのかかわりの中で、感性・知能・器用さ・運動能力・コミュニケーション力・協調性などを育んでいくのです。
また、ユニセフ2001世界子供白書では
【子ども時代の初期では、親や家族やその他の成人との間の経験や対話が子どもの脳の発達に
影響し、十分な栄養や健康や綺麗な水などの要因と同じくらい影響力を持つ。
この期間に子どもがどのように発達するかが後の学校での学業の成否を決め、青年期や成人期の
性格を左右する】
とあるように、親・家族・周りの大人の存在が子どもの成長には重要になってきます。
小さい頃からたくさん動いて、いろいろなことに触れていれば、その分だけ外の世界を知る力がつき、脳も体も生きるための機能が育まれますし、そのためには親や周りの大人達との、温かい手と手のコミュニケーションや遊びが大切ということになるでしょう。
また、最近では転倒して顔にケガをする子、真っ直ぐ立っていられない子、歩き方・走り方がぎこちない、そんな子どもが増えていると言われています。
園生活の中でも「周りの大人」として、今の子どもたちの体の成長を促すために、どのような活動が必要なのかを考え、子どもたちが自分の意思で体をコントロールしていけるようにしていきたいと思います。
★朗報です。
大人になると脳細胞は増えることがなく死滅する一方だ、というのがこれまでの通説でした。
しかしこのほど発表された研究で「人間は年齢に関わらず生涯ずっと脳の神経細胞(ニューロン)
を増やしていける」ことがわかったそうですよ。
(北嶋)