~法人合同研修に参加しました~
毎年、法人内で姉妹園の職員が集まり勉強会を行っています。今回は福岡、関東の職員で約170名の
職員が参加をして法人が目指している事、各園の取り組みや講師の先生からのお話を聞き、日々の保育の振り返りやスキルアップを目的とした研修を行いました。
講師の先生はリスクマネジメントで危機管理を専門とされている株式会社アイギス代表取締役の
脇貴志先生から『虐待とSNS問題』についてお話をいただきました。
近年ニュースで目にすることが多くなっている虐待については時代のズレと社会が虐待についての
感度が上がってきていて躾、教育なのか虐待なのか・・・子ども達をお預かりする立場から私達も考えることがありました。講師の先生のお話からは社会的にはどうなのか、自分の価値観を客観視する視点をもつことが大切だとあり、保育をおこなう中でこの視点はとても大事なことだと感じました。
SNSでは事が大きくなることを予測できていない面があり、やるのであれば自己判断で自己責任でする。人が人を監視する社会で誰でもスマホをもち情報に溢れている社会になっているので、これらを
分別して正しい情報をつかむ情報目利き能力が必要であり自分の情報を出すときには正しく使うことが
大切だとお話にありました。
もうお一方は特定非営利活動法人日本ホスピタル・クラウン協会理事長/有限会社プレジャー企画代表取締役会長をされていて、テレビや書籍でも紹介されているクラウン=道化師を仕事としている
大棟耕介先生です。“人を喜ばせるコミュニーケーション”や“ホスピタルクラウン”として病院の子ども達に笑顔と元気を届けることやクラウンを仕事として人と接するときにご自身が実際にされていることや実体験を基にお話をいただきました。
大棟先生は人とかかわれる時に5つのことを心がけているそうです。
1,相手を観察する 2,見られるという意識 3,魅せる・演じる 4,合わせる(テンションなど)
5,リアクション(おおげさに)
これらはクラウンとして技を披露して人を見下して笑ってもらうのではなく、持ち上げて笑顔に
なってもらうために意識されているそうで、保育士も子どもと接するときには一日を通して子どもの
体調や興味・関心に合っているか観察をし、一緒に遊ぶ中で興味を抱いてもらうために伝え方や実際におこなうときも工夫をしています。子ども達が何かを感じたときにはリアクションをしてその想いを
共有していることからお話を聞き共感することが多くありました。
一日一日を精一杯生きることを大切にされているそうで、人と会うことはその時間をいただいているので全力で向き合うとお話しされ、講演でもたくさんのエネルギーをもって私たちに多くの話を聞かせてくださいました。
今回の研修を通して職員も感じることはそれぞれにあり、保育を振り返り、個々にスキルアップをして子ども達に還元していきたいと思います。
高円寺りとるぱんぷきんずでも園内研修の中で子どもとのかかわり方について良い例、悪い例を伝え、よくないかかわり方が“なぜいけないのか”を伝えています。学んだことは共有をして今の時代を
しっかりと見据えて子ども達を尊重した自立・自律心が培われ、心を育む保育を実践していくためにも職員と共に専門性だけではなく、人間性も高めていきたいと思います。
(北嶋)