Column

ルールを守るということ

みなさん、インターホンのところに掲示してある11月のお約束を覚えていますか?

11月のお約束は「せんせいと さようならをしたあとは あるいてかえりましょう」です。

子ども達に向けてのお約束とプラスして、「保護者の皆様へ 事故やケガが起きています。

受け渡し後は、空き部屋やエントランスで遊ばず、すみやかにお帰り下さい。」と、保護者の皆様へ向けてのお願いも書かれています。

 

どうしてこのようなお願いを掲示したのかと言うと、保護者の皆様の協力が必要だからです。

子どもがルールを身に付けていくためには、その子どもに関わる全ての大人が同じような考えを持っている必要があります。

これを、「一貫性をもった関わり」と言います。子どもに何か一つルールを身に付けてもらいたいと思う時、周りの大人は例外なくルールを守るように促す必要があります。

例えば、「廊下は歩く」というルールを身に付けてほしい時には、保育士と一緒の時でも保護者と一緒の時でも歩くべきだし、走っている場面を見かけた時には「歩こうね」と注意を促します。

 

子どもは自分を成長させる力を持っている有能な存在ではありながら、物事の善悪は知らずに生まれてきます。誕生した後の環境において、周囲の大人(保護者・保育士)や子ども同士の態度、関わり方によって物事の善悪、社会のルールを学んでいくのです。つまり、人と関わりながら学んで成長していくのです。「なんでそんなことするの!?」と思うことも、“やってはいけないこと”と知らずにやっていることもあるかもしれません。小さいお子さんの場合には、発達上仕方のないこともあります。

ルールを作ると「守らせなくちゃ!」と思うかもしれませんが、ルール違反を見つけて怒るというよりは、ルールを知らない場合もあるので、その都度知らせていくという姿勢で関わっていきたいと思っています。

 

ルールを守れることって大事なことだと思いませんか?

私たち大人も社会に出て、交通ルールや社会のマナーなど、さまざまなルールのもと生活しています。

今では当然すぎて守っているという意識さえないかもしれませんが。

保育園も子ども達にとっては小さな社会です。子ども達が大人になった時に「ルールを守れる人」であってほしいと願います。

 

我が子だけではなく、全ての子ども達を、全ての保護者の皆様と保育士とが協力して、子ども達を社会に送り出す準備をしていきましょう。


(新子)
2017年12月