Column

保幼小連絡会に行ってきました

中央区では、保育園、幼稚園、小学校との合同研修会が年に2回行われます。
目的は、小学校に上がる前・上がってからの連携をとることです。
小学校との接続のために今子ども達に何を伝えておけばいいのか?などを中心に協議をしました。
保育園で取り組んでいることや小学校で気をつけていることなどを話し合ってきましたので、ご報告したいと思います。

*小学校入学までに子どもに身につけさせておきたいこと*

〇挨拶
「誰にでも挨拶をしましょう」と言っているようですが、
担任の先生以外の先生にはなかなか挨拶ができないようです。
朝の挨拶から始め、いつでもどこでも誰にでも挨拶ができるような子になれるといいですね。
実際、久松小学校に行ったときに学校の外にも関わらず、
小学生が「こんにちは」と笑顔で挨拶をしてくれたことがあります。
気持ちがいいものですね。

〇文字を読むことを楽しむ
小学校に入ると読み書きですぐに差が開いてしまうようです。
個人によって興味が出てくる時期に差があります。
文字に対して爆発的に興味が出てくるのが敏感な時期が必ずあります。
その時期が来るためには周りの環境も必要です。
何もないところでは何も興味を持つことができません。
幼児期にできることは、まず一緒に本を読むことから始まります。
小さい時から絵本を読み聞かせていると、本当に本が好きな子になります。
一緒に楽しむことから始めましょう。

〇持ち物の管理ができるように
体操服、赤白帽子がとにかく紛失するようです。
なぜなら、お友達のものまでバッグに入れてしまった、ということが4・5年生まであるようです。
なくなっても気にならない。また買ってもらえるから…子どもはそう言うそうです。
物の大切さを伝えながら、物の管理の仕方を知らせていく必要があります。

〇痛いところを伝えることができる
保健室に来るときに、「ここが痛い」という。
どうして痛いのか?どうなったから痛いのか?
言葉で説明することができない子が多いとのこと。
体の部位の名前もあまり知らず、「ひじ」と「ひざ」、「かかと」「くるぶし」などなど、
言葉で伝えることができるようになればというシチュエーションが多いようです。
園では自分の気持ちを話すサークルタイムがあります。
お家でも子どものちょっとした言葉から、具体的に伝えられるように
言葉を考える機会を持っていくと良いと思います。

他にもノリの使い方、服の脱ぎ着、和式のトイレの使い方、友達との仲直りができるなど
主に生活面での課題が多くあげられました。
やはり、私たちが大切にしている保育目標
「基本的生活習慣の自立」「自主性・自発性の確立」「社会性の確立」を
しっかりと身に付けさせることが必要だと感じています。
小学校に行っても自信をもって生活できるように、
自分の考えがしっかり言えるように…と願います。

(竹田)