2017年12月 「おうちでもできるモンテッソーリ教育」

    モンテッソーリ教育の中心的な考え方は、
    「すべての子どもは自分の成長に必要な力を持っており、適切な時期に適切な環境が与えられれば、自ら成長することができる」
    というものです。このように、環境というものをとても大切に考えています。

    では環境ってなんでしょうか?

    ◎物的環境・・・
    子どもは大人の真似をしたがります。
    同じように自分もおこないたいと思っています。
    でも、実際にやらせてみると同じようにはできません。
    そこで!
    1.
    用具を子どもサイズのものにする。(小さいほうきと、ちりとりを用意するなど)
    2.
    用具の置き場をいつもと同じ場所にして、自分で持ってきて使い、
    自分で元通りに片づけることができるようにする。
    など、ほんの少し工夫するだけでいいのです。

    また、いつも整理整頓された環境を整えることも大切です。
    感覚がビンかな時期にそのような環境に身を置くことで、心地よさを感じることができます。

    ◎人的環境・・・
    子どものまわりにいる、おとなやその他の人すべてです。
    子どもサイズの用具があって、どんなに子どもが自分でやろうと思っても、
    やりかたがわからなければ、当然使いこなすことはできません

    そこで!
    1.
    実際におとながその用具を使うにはどうしたらいいのかという、やり方を見せます。
    この時、気をつけてほしいのは、話しながら動作をするのではなく、
    言葉と動作をわけておこないます。
    例えば、ちりとりを左手で持って、ほうきでこうやって掃くんだよと言いながら
    掃く動作をするのではなく、「今からママがやってみるからよく見ててね」と言って
    無言でやって見せてください。
    子どもはじっとその動きを観察するはずです。
    その後、持ち方など詳しく再度伝えながら、一人でできるまでは、
    根気良く付き合ってください。

    2.
    準備から片付けまでが一連の流れであることを伝えましょう。

    子どもは決して何もできないのではありません。
    やり方を知らないだけなのです。
    できるようになるまでは、少し時間がかかるかもしれませんが、
    できるだけ時間をつくっていただければと思います。
    できるようになったら、あとは子どもに任せるということができます。

    (岩澤)

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