Column

おうちでもできるモンテッソーリ教育

モンテッソーリ教育の中心的な考え方は、
「すべての子どもは自分の成長に必要な力を持っており、適切な時期に適切な環境が与えられれば、自ら成長することができる」
というものです。 このように、環境というものをとても大切に考えています。

では環境ってなんでしょうか?

◎物的環境・・・
子どもは大人の真似をしたがります。
同じように自分もおこないたいと思っています。
でも、実際にやらせてみると同じようにはできません。
そこで!
1.
用具を子どもサイズのものにする。(小さいほうきと、ちりとりを用意するなど)
2.
用具の置き場をいつもと同じ場所にして、自分で持ってきて使い、
自分で元通りに片づけることができるようにする。
など、ほんの少し工夫するだけでいいのです。

また、いつも整理整頓された環境を整えることも大切です。
感覚がビンかな時期にそのような環境に身を置くことで、心地よさを感じることができます。

◎人的環境・・・
子どものまわりにいる、おとなやその他の人すべてです。
子どもサイズの用具があって、どんなに子どもが自分でやろうと思っても、
やりかたがわからなければ、当然使いこなすことはできません

そこで!
1.
実際におとながその用具を使うにはどうしたらいいのかという、やり方を見せます。
この時、気をつけてほしいのは、話しながら動作をするのではなく、
言葉と動作をわけておこないます。
例えば、ちりとりを左手で持って、ほうきでこうやって掃くんだよと言いながら
掃く動作をするのではなく、「今からママがやってみるからよく見ててね」と言って
無言でやって見せてください。
子どもはじっとその動きを観察するはずです。
その後、持ち方など詳しく再度伝えながら、一人でできるまでは、
根気良く付き合ってください。

2.
準備から片付けまでが一連の流れであることを伝えましょう。

子どもは決して何もできないのではありません。
やり方を知らないだけなのです。
できるようになるまでは、少し時間がかかるかもしれませんが、
できるだけ時間をつくっていただければと思います。
できるようになったら、あとは子どもに任せるということができます。

(岩澤)