Column

法人研修をおこないました

9月18日に慶應義塾大学の日吉キャンパスの一室をお借りしました。この研修は、関東7施設(内分園1園含む)、福岡2施設集まって、日頃のテーマ保育の過程を発表したり、外部の方をお招きしての講義など盛りだくさん研修内容でした。

 

 今年の外部講師は井上敬一さん。立命館大学中退後、ホスト業界に飛び込み1ヶ月目から5年間連続ナンバーワンをキープし続けた伝説のホストと呼ばれる方。約20年間のホストクラブ経営の経験をもとに、接客業や人間関係の築き方を活かし、講演されています。

 

今回は「好かれる技術 ~人を引き寄せる3つのコミュニケーション~」をテーマにお話をしてくださいました。コミュニケーションの目的は「人に好かれる」ことです。そもそも、人は理論では動きません。人は感じて動くという「感動」という言葉があるように、人が行動に起こす時は、誰かのため、相手のことが好きという理由が大きく関わってきます。コミュニケーションは「話す」「聴く」「非言語」の種類があります。「相手に伝わったことが真実」という大前提がコミュニケーションにはあります。特に大切なことは「非言語」です。私たちが普段何気なくおこなっているアイコンタクトや表情、頷きも非言語のコミュニケーションに含まれます。また、相手の話を聴く中で、聴くことに集中してしまい、聴く側の人の表情が無意識のうちに強張っているそうです。そのため自分自身が思っている以上に、できるだけ大きく、そして笑顔で頷くことを意識することが大切だそうです。人の印象は、表情、服装、姿勢、仕草等の見た目で判断しています。第一印象は3年間影響を与えるとも言われているそうで、日頃の立ち振る舞いや表情等を意識できているかなと振り返ることができました。

聴くコミュニケーションは言葉ではなく、感情を聴くことだそうです。人は、解決してほしくて話すのではなく、理解してほしいという気持ちが強いからです。そのため、話を聴く側として、聞き上手である必要があります。聞き上手とは、聞き出し上手であることで、質問力がなければなりません。子ども達から、お家でのことや週末でのできごとをたくさんお話をしてくれます。子ども達の楽しかった思い出や話を共有できるよう、今以上に質問力を付けたいと思います。

また人は、「役に立ちたい」「できるようになりたい」「認められたい」等の承認欲求があります。0歳の子どもも、できるようになったことは認められたい気持ちを持っています。「ずごいね!できたね。」と言われると、得意気な表情を見せてくれます。その後できることが増えてくると、役に立ちたい気持ちが芽生え、お手伝いをしたい気持ちが出てきます。それら全て、年齢関係なく、誰かに認めてほしいという気持ちの表れです。子どもとコミュニケーションをとる中で、その子を認め尊重をすることの大切さに改めて気づき、自分自身できているかを見つめ直す良い機会となりました。

 

またテーマに入る前に、この講義を受ける姿勢として、「知っている」という気持ちで聴くのではなく、今現在、できているかどうかという視点で話を聴いてほしいということでした。私はこの話を聴いてハッとさせられました。知っているかどうかという視点で話を聴くことが多く、できているかと考えたことがあまりないことに気付きました。いつもと異なる視点、姿勢で聴くことで、改めて自分の中に講義内容がスーッと入ってきました。講義内容を聴く上で、聴く視点を変えるだけで、自分のことに置き換えて考えることができ、より勉強になりました。これからも学ぶ機会はたくさんあります。できているかという視点で、実り多い機会にしていきたいと思います。                                

(本田)